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Channel: まつたけ秘帖
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サイレーン③~⑦ お花畑刑事!

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 松坂桃李主演の「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」第3話から7話まで観ただよ…

☆ファンサービス?
 気のせいでしょうか?毎回、トーリくんのシャワーシーンや入浴シーンがあるような。トーリくんはガリガリなので、脱がないほうがいいかも…
☆パクリ?
 事件の概要や関係者の写真をボードに貼って、赤い糸でつなげて推理する偲。ん?これって、何か洋画か海外ドラマで見たことがあるような…
☆キャナメ!
 怪しい整形外科医役、要潤がキモ笑えます。ホストクラブの店長みたいなファッションが素敵。変態ロリコン役とか、よく引き受けたな~。彼もカラに成敗?されたようだけど、死体は見つかってないし、生存してるのかな?再登場が楽しみです。

☆無能刑事
 夕貴と偲が、お花畑で無能すぎるのが気になります。偲の変装は素人以下だし尾行も下手。危険な連続殺人鬼と見なしてるはずのカラに、素人の女の子たちを接近させて身辺を洗おうとしたり。夕貴はいくらなんでもカラに隙がありすぎ。何でもペラペラ部外者であるカラに喋ってるし。だいたいこの二人、まともに仕事してるシーンがほとんどないんですよ。非番や空いた時間にカラのことを探ってるらしい偲ですが。非番、空いた時間がありすぎじゃね?夕貴なんか、しょっちゅう道場で柔道してたりジムでスカッシュしてたり、カラとオサレな店でお茶やランチしてるし。警視庁の刑事がそんなにヒマなわけない!

 捜査一課に行きたがってる偲&夕貴ですが…ろくに仕事もせず手柄も立てず、大学のサークル活動みたいなノリで仕事と恋愛の公私混同してるオコチャマカップル、捜査一課には不要でしょ~。あんなのがもし入れたら、日本の警察は終わりですよ。それにしても夕貴みたいな女、いますよね~。大したことないのに自分を過大評価してて、異常に上昇志向が高く自己主張が強い女。夕貴をデキる女に見せることに失敗してるのが、このドラマの致命傷だと思う。

 夕貴って、基本は警察の女子寮に住んでるはずなのに、ほとんど偲の部屋か実家にいますよね?これも警察組織的には問題なのでは。残業とかもしてなさそうで、実家で仲良く両親と晩御飯食べてるシーンも多いし、私生活のファッションは体育会系女とは思えぬガーリーさだし、偲との恋愛とかも、とても刑事とは思えない。ほとんどスウィーツOLです。捜査一課捜査一課~って言ってるのも、地味な総務部から花形の企画部に行きたい~なOLのノリ。
☆日本の警察がこんなわけない!
 夕貴と偲の弟分みたいだったお巡りさんが、いつの間にか刑事になってたり。こいつがまた、夕貴&偲、チビデカ以上に無能そう。わき見運転でブレーキアシストするし。こんな刑事イヤだ~。

☆OLかよ
 捜査一課にスカウトされる夕貴。ええ~?!何で~?!どこまで人材不足なの。でも、偲との関係にケリがつくまでは、と返事を保留。いいご身分だな!捜査一課も待ってくれるだなんて、ありえねー!
☆ストーカー被害者に冷たい警察
 カラにそそのかされ、偲がストーカーしてると警察に訴えてくるカラの同居人の中年男(光石研さん、「遺産争族」にも出てますね)。対応する男言葉の女刑事が、ぞんざいで上から目線すぎ!まともにとりあってくれないなんて、桶川のストーカー殺人事件を思い出しました。

☆仕組まれたレイプ!
 カラの罠にハマり、レイプ未遂犯になってしまう偲。のこのこホテルに行ったり、カラに携帯盗まれたり、こいつホンマに刑事かよ~な偲のトホホぶり。素人が見ても矛盾点いっぱいあるのに、適切で鋭い追及をすることもなく全面的にカラを信じる夕貴も、刑事の資質に欠けてます。
☆コスプレ監禁
 監禁した夕貴に、府警さんの制服や乙女ちっくなミニワンピースを着せていたぶるカラ。意味が解らん~。お笑いシーン?
☆お父さん落下
 少女時代のカラ、橋の上から酔っ払いの実父を突き飛ばす。お父さんがゆっくり落ちていくシーンが、何か叙情的で美しかった。
☆キャナメ生存!
 監禁されてる夕貴の前に、あのロリコン変態整形外科医が現れ…キャナメ、やっぱ生きてたんですね!よかった♪
★総括
 出てくる刑事が、誰一人有能そうじゃないのが、笑えない。何もかもが軽すぎる。大人が楽しめる内容じゃない。視聴率ガタ落ちにもなりますよ。狂気のサイコサスペンス、警察ドラマを期待してた私がバカだったのでしょうか。海外のすぐれた刑事ドラマや、カッコいい女刑事を見慣れてる人には、とてもじゃないけど観てられないかも。
 木村文乃ちゃんの力量不足露見が残念。デキる女刑事役が向いてない、というのはまだいいとして、役作りの努力が全然見えてこない。トーリくんもカッコいいけど、それだけ。はじめの頃は独り気を吐いてた菜々緒にしても、もうコントにしか見えないし…最終回までの完観がキツいわ~…

 ↑細すぎる~。女より細い。トーリ、もうちょっと肉つけて!

黄金の女を取り戻せ!

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 「黄金のアデーレ 名画の帰還」
 弁護士のランディは、母親の友人であるオーストリア出身の老婦人マリアから、ナチスドイツがマリアの家族から奪ったクリムトの名画“黄金のアデーレ”を取り戻したいと相談を受けるが…
 佳い映画でした!感動した!by 小泉純一郎(古っ!)。悲しい話で泣かせようとするお涙ちょうだい系は苦手ですが、こういう弱い立場の人が巨大な力にも屈せず、勇気と信念をもって立ち向かう系は清々しくて痛快です。アメリカ人も好きそうな話。かなりアメリカ人の自尊心をくすぐる内容だと思うし。オーストリアではほとんど門前払いな扱いを受けたマリアとランディを、受け入れて応援したのがアメリカ。アメリカって、寛大で公明正大!弱い者の味方な国!オーストリア?カンガルーが好き!とか言うアメリカ人の無知さが笑えた。それにしても。オーストリアにとっては、とんだ災難。いきなり国の宝物を奪われそうになって、迷惑困惑!頑として返却を拒むオーストリア側のメンツとか国の威信を守りたい気持ちも、よく解かる。でもね~やっぱ盗品、しかも世界中から憎まれてるナチスがらみ、というのはマズかった。あの絵にまつわる悲劇を知ったオーストリア人が、我々が持っててもいいんだろうかと疑問に思うのも当然。あんたらはナチスに加担した!多くのユダヤ人をナチス同様に虐げた!私は家族と祖国を失った!と、マリアが人情に訴えてきたのも効果てきめんでした。心あるオーストリア人なら、罪悪感と正義感から絵への執着心が薄まるだろうし、泥棒扱い、ナチスの仲間呼ばわりされてまで持っていたくないと思うでしょうし。もし奈良の大仏さまが他所の国から盗んできたものと判明し、その国が日本人を泥棒扱いし、返して!と訴えてきたら、そんなん返せばいいわ!と多くの日本人も思うだろうし(たぶん)…

 それにしても。今年はまるでナチス祭り?!なほど、ナチスがらみの映画が次々と公開されていますが。あらためてその極悪非道さに戦慄&悲憤。ユダヤ人虐殺のみならず、美術品泥棒まで。ナチスが悪魔なのは言うまでもないけど、ナチスの言いなりになってユダヤ人を虐げたオーストリア人の卑劣さ、醜さも正視に耐えない。仕方がなかった部分もあったとはいえ、あんな風になってしまうものなんですね。人間って怖い、弱い。マリアが母国を許せない気持ちも痛ましかった。あんな目に遭ったら、確かに帰りたくないですよね~…ラストの裁判の判決と、マリアが懐かしい生家で見た在りし日の家族、そしてアデーレの幻は、怒りと憎しみを乗り越えたマリアの母国への赦しを意味するように思えて、ちょっとホロリとさせられました。

 マリアが名画を取り戻したい理由が、お金じゃなかったのも観ていて爽やかでした。いま観てるドラマ「遺産争族」の遺産10億円どころじゃないお宝ですからね~。みみっちい成金一家の争いではなく、国家がらみの闘い。スケールが違います。訴訟を起こす現代のマリアと、ナチスドイツ時代のマリアが交錯する構成も、なかなか巧みでした。マリアと夫の国外脱出も、サスペンスフル。あそこも実話なのかしらん?映画風に話を盛ってるようにも感じたが。有名なクリムトと、モデルとなったマリアの叔母アデーレは、いったいどういう関係だったのかしらん?二人はほとんど出てこなかったので気になる。幸か不幸か、若くして亡くなったアデーレですが、もしあの肖像画にアデーレの魂が宿っていたら、あのままそっと故郷のウィーンに残っていたかったでしょうか、それともマリアのように自由の国アメリカへ行くことを望んだでしょうか。判決の結果をどう思うか、アデーレに問うてみたい。
 ヒロイン、マリア役のヘレン・ミレンが、またまた素敵マダム!

 80代の老女役にしては、ちょっと若々しすぎますが、颯爽と溌剌とした小気味よいミレンおばさまは、本当にカッコいい女性。キリっと毅然としてて、あの背筋ピーンな姿勢のよさに惚れ惚れ。たまに顔が、遺産争族の室井滋に似て見えたが。どんな悲しみにも苦しみにも屈しない強さが、全身からにじみ出てます。劇中の偉い大臣とか学者、裁判官よりも、はるかに威厳があるミレンおばさまasマリア。そりゃまあ、何てったって「クィーン」ですからね~おちゃめでシニカルな言動もクスっと笑えた。常に身だしなみを気にし、フェミニンさを保っているところが、老いさらばえた媼と違います。まさに一生涯現役女!なミレンおばさま。“ナチュラル”と“ほったらかし”は違うことも、いつもミレンおばさまには教えられます。

 ランディ役のライアン・レイノルズも想定外の好演。大女優ヘレン・ミレンの前で霞んでるかと思いきや、堂々たるW主演ぶり。スターになり損ねた感じの若い頃と違って、地味ながらもいい感じに大人の俳優に成長しているのではないでしょうか。まだでもセクシーなタフガイ役とかも十分できそう。最近人気の英国男優とは違う、いかにもアメリカ男!な朴訥な見た目も好きです。
 ウィーンでマリアとランディを助けるジャーナリスト役で、大好きなダニエル・ブリュールが登場

 ブリュっち、可愛い~彼ももうアラフォーですが、若々しいですね~。まだ青年っぽい。優しくて知的な熊さん、いや、最近はカワウソさんなブリュっち、相変わらず英語ペラペラでカッコいい。ますます国際的な活躍が嬉しいです。
 その他に、チャールズ・ダンス、ジョナサン・プライス、エリザベス・マクガヴァンなど、シブいメンツも小さい役ながら味わいある好演。
 ウィーン観光気分にもなれるのも、この映画の魅力。ウィーンにも行ってみたいな~。マリアたちが休憩してた観覧車のある公園は、あの有名な?

 ↑まさに女王さま!

遺産争族③~⑦ 意地汚いまね、しないでください

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 向井理主演の「遺産争族」第3話から7話まで観ました♪

☆加トちゃん?!
 タレントのブーム北川の葬儀で、実子と親子ほど年の離れた後妻がバトル。某大物お笑いタレントの近い将来?!
☆ニン♪伊東家の食卓!家庭内争議の裏技
 家族がギャーギャー騒ぐと、ううっと発作を起こしてあわや危篤、でもしぶとく三途の川は渡らず、いつの間にか元気になって何度も家族の間で争いを勃発させる伊東四朗が、やはり最凶キャラですよね~。たぶん彼、最終回になってもくたばらないと思う。一徳のほうが先に逝きそう
☆ヒマそうな研修医
 育生、病院でゆっくり独りで考え事してたり、家族に会ってたり。プライベートな時間もいっぱいあるみたいだし。研修医って、そんなに忙しくないの?
☆いっけいの壁ドン!
 死神社長に造反し、専務の室井滋に急接近する渡辺いっけい。室井&いっけいが繰り広げる濃ゆいコントが楽しい。私もいっけいに壁ドンされたい!福士蒼汰より、いっけいにされたい!

☆髪つかみ合い喧嘩
 ついに強欲な本音丸だしで仲間割れする三姉妹。いい年したおばはんたちが、小学生以下な喧嘩。醜悪で滑稽だけど、私あんな風にケンカしたことないので、何か羨ましい。やってみたい!
☆実家に帰らせていただきます!
 未提出、しかも真っ二つに破かれた婚姻届け!義理の父の陰湿な仕打ちに、さすがの育生もプッツン。実家に帰らせていただきます!って、大時代な台詞、しかも男が。なかなか見られないシチュエーションで笑えた。

☆意地汚いまね、しないでください
 自分と母親を捨て絶縁状態だった実父が、育生の前に現れて不穏な空気が。「サイレーン」でも好演してる売れっ子、光石研さんが善人そうだけど胡散臭い男役で、いい味だしてます。金せびりに来たに違いない、と誰からも疑われてる父に向ける、育生の冷たい目、よそよそしい態度が素敵。予感的中、義父の前で金に困ってるみたいなことを言い出した父に放った、育生の冷ややかで辛辣な台詞がチョベリグ(死語)!ムカイリーって、こんな他人を軽蔑しきった冷たい台詞が似合いますね~。結局いい人だった実父ですが、私が育生ならあれぐらいで許したりしないな~。

☆意外とキレやすい男
 人間、異様な事態に陥ると、もう笑うしかない心境に。耳障りすぎる、神経を逆なでする一徳&余の哄笑にキレた育生が、あんたらバカ!バカ!バカ!と罵倒アゲイン。嫁の親を指さしてバカ呼ばわりって、なかなかできないですよね~。
☆乱妻
 どんどんコワレていく余貴美子。前から離婚したかったのよおおお~ヒヘヘヘヘェ~♪と、死神夫もドン引きする狂乱姿がホラーでした。

☆コソ泥風でもイケてる
 自分に全財産を譲るという新しい遺言書を、入院中の爺に書かせる育生。でもハンコは家の爺の部屋に。夜中、こっそり爺の部屋にしのびこむ育生ですが、フードかぶってコソ泥風でも超おしゃれに見えた!
☆五郎丸いっけい
 室井滋と一緒に、育生が破廉恥な悪徳医者だという怪文書を作成する渡辺いっけいの、意味不明な五郎丸ポーズが笑えた。怪文書の低レベルな内容も笑えた。

★総括
 ほんとなら浅ましくて醜い話なんだけど、コミカル調で滑稽なところが好きです。三姉妹が、そろって悪賢くもなく陰湿でもなく、単純で浅はかな女たちなので、親近感を抱けます。あの三姉妹が冷酷な悪女だったら、とっくに犬神家の一族と化してますよ。
 育生の、優しさと屈折が入り混じったキャラも好き。でももう、最初の頃みたいに謎めいた男じゃなくなってきてて、優しい仮面の下に狡猾悪辣な本性を秘めてるのでは、という期待もハズれたみたいで残念。あんたらに毒されて、僕も金が欲しくなりましたよ、なんてウソぶいても、そうじゃないことはミエミエで、結局まるくおさめちゃうんだろうな~と思うと、やっぱりそうなるんだよなという予想通りさにガッカリもします。せっかく裏表がある冷たい役が似合う向井理なので、真っ黒とまでは言わないまでも、せめて灰色な役にしてほしかったな~。

 ↑このドラマでも、向井理のさりげなくて清潔感があるファッションが毎回楽しみ。早くも来春のNHK朝ドラ出演が決まったムカイリーですが…彼も毒にも薬にもならん、CMで稼ぐためイメージダウンを恐れて挑戦とかしない無難な俳優になるのかな~…

受話器の向こうの悪魔!“おたくの息子さんを…”

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 「あいつの声」
 人気キャスターのギョンベの一人息子サンウが、何者かに誘拐され身代金を要求される。ギョンベ夫妻と警察を嘲笑うかのように、犯人は彼らを翻弄するが…
 実際に韓国で起こった未解決事件をモチーフにした映画。怖い、不気味な作品でした。私、貞子とかジェイソンとかいったホラー映画やスプラッタ映画なんか鼻で笑っちゃうし、幼い頃もお化けやジェットコースターなど全然怖がらぬ可愛げのないガキだったのですが、現実に起きた殺人事件とかには異常に怯えてました。特に通り魔と、子どもの誘拐事件には。某有名事件が起きて日本中が大騒ぎになった日、ショックと恐怖で高熱を出して翌日は学校を休んだことを、今でもよく覚えてます。どんなに怖い小説も映画も、しょせん作り物。現実のほうが、はるかに恐ろしい…
 それにしても…この映画みたいな事件、現実に起きただなんて信じられない、いや、信じたくない。何の罪もない、いたいけな子どもが犠牲になることほど、悲痛な悲劇はありません。サンウくんが、これまた可愛らしい男の子だったので、よけい胸が痛んだ。サンウを、見るからに愛らしい美少年にせず、ふとっちょのドンくさい子にしたのは、かなり秀逸なキャスティング。肥満児なサンウが、ママの厳しいダイエット強制にウンザリしたり、優しいパパに甘える姿が微笑ましく、ほっこりさせられます。それだけに、悲劇がいっそう…世の中ほんと、不公平で神も仏もないな~と、暗澹とせずにはいられません。

 韓国の犯罪映画を観ていつも思うけど…韓国の警察、どんだけ無能なの?!と、サンウの両親じゃなくても憤りを禁じ得ません。とにかく、すごい適当で無気力。まともに調べる気も捕まえる気もなさそうなんです。手掛かりもチャンスもいっぱいあった。犯人の乗った車のトランクに、刑事が隠れてたのに!あんなに犯人に近づくことができたのに、まさか!ありえない!な失態に茫然。あれが事実なら、社会問題になってるはずですが。まあ、日本だってかつては、吉展ちゃん事件とか狭山事件とかで、信じられない失態を犯してますけど…さすがに現代の日本で同じ過ちは、いくらなんでも考えられない。韓国って、実際にも10人20人が殺されるって残虐な事件、よく起こるじゃないですか。そんなに殺されるまで犯人が野放しになってるとか、日本じゃありえませんよね~。犯人も許せないけど、警察の無能さもまた罪深い。取り乱すギョンベ夫妻に対する刑事たちの無神経で不寛容な態度も、刑事の資質より人間性を疑うレベル。捕まらなかった犯人が狡猾だったのではなく、警察があまりにも無能だったから。それが痛恨すぎて、いたたまれなくなります。

 ギョンベ夫妻を弄ぶ犯人からの脅迫電話が、おぞましすぎ。妙に丁寧な言葉遣い、感情のない声音、侮蔑を含んだ冷笑、『サンウを飢えさせます』『殺されてもいいと思ってるんですね。あなた本当にサンウの父親ですか』等、親の心を刃物で刺すような残酷な台詞とか…まるで犯人の目的は、金よりも二人を苦しめることのようだった。あんな目に遭ったら、私なら精神崩壊するわ~。あれは究極の拷問ですよ。自分が殺されるよりも、はるかに耐えられない苦痛と恐怖。まさに生き地獄!結局、金も奪われて、あげくは…日本では営利誘拐は絶対に成功しない、と言われてますが。韓国って、凶悪な人間がスルっと悪事を行えたり身を潜めたりできる土壌が、日本と違ってたくさんあるんだな~と、この手を映画を観るたびに戦慄してしまいます。何もかもに恵まれたギョンベ一家への、いや、底辺者は決して這い上がれない格差社会への怨嗟も、犯行の根底にあったように思えます。

 ギョンベ役を、名優のソル・ギョルグが大熱演。最近作の「監視者たち」では、大杉連みたいなおじさんになってましたが、この映画ではまだちょっと若くて、何となく内野聖陽っぽく見えてカッコよかったです。でもこの映画の最大の話題、見所は、姿なき誘拐犯役を人気イケメンスターのカン・ドンウォンが演じてたこと。顔は見せず、主に声だけ。見せるのは後姿とか遠くに立ってる姿のみで、はっきりとした正体をいっさい現さない演出が、犯人の不気味で忌まわしい存在感を強烈に醸してました。

 底なしの絶望、容赦のない非情さ救いのなさは、まさに韓国映画ならではでした。こういう恐ろしい映画、たまには邦画でも観たいな~。もうオコチャマかジジババ向けの映画しか、日本では作れないのかな。もし日本でリメイクされるとしたら、理想妄想イルボンキャストは…
 ギョンベ … 内野聖陽
 ギョンベの妻 … 和久井映見
 犯人 … 向井理
 こんなん出ましたけどぉ~?姿をはっきり見せず、冷侮に満ちた声と嘲笑で内野&和久井をいたぶるムカイリー…いいですね~。ゾクゾクしますわ。意外と、いや、かなり適役かもしれません!池松壮亮、松坂桃李とかでもいいですね~って、単にわしが好きなイケメンにやってほしいだけ

 ↑あの東村アキコ先生もズッパマリしたというカンちゃん。すっかり映画俳優になっちゃってるみたいですが、もうTVドラマには出ないのかな。「1%の奇跡」のカンちゃん、好きだったな~。最新作の「黒い司祭たち」は、なかなかの問題作みたいなので日本公開が楽しみ♪

イケメンスパイで米ソ熱戦!

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 007最新作「スペクター」を、初日に観て来ました~♪期待通り、面白かったです
 久々にピーターと観に行ったのですが。映画よりも、彼の最新下半身事情のほうがトンデモで、またドン引きさせられました。大人の、特に女性の方にどんなもんか聞いてほしい、ご意見を拝聴したいので、次回報告書をアップしてみたいと思います…
 スペクター公開記念!で、またまた英国男優祭りぢゃ~

 師走の英国男優映画祭①
 「コードネーム U.N.C.L.E.」
 60年代の冷戦時代。対立していた米ソだったが、核兵器拡散を目論む謎の組織の陰謀を阻止すべく手を組むことになり、アメリカのCIAからナポレオン・ソロ、ソ連のKGBからはイリヤ・クリヤキンが選ばれ作戦遂行の任務に就く。思想も性格も真逆は二人は、いがみ合いながらも組織への潜入を開始するが…
 アメリカでは評判も芳しくなくて興行もコケたらしいけど…わし的には、すっごく面白かったです!元ネタであるTVシリーズ「ナポレオン・ソロ」は観たことがなく知識もなかったのが良かったのかな?往年のファンの方々なら、オリジナルのほうが全然いい!という不満や失望も多々あるかもしれないけど、私は何の先入観もなかったので幸いなことに楽しめました。

 それにしても。映画はやっぱイケメンありき!ですよね~。どんなにすぐれた内容でも、ノーイケメンだと寂しい。逆に、しょーもない駄作でも、イケメンが出てたらノープロブレムになっちゃうし。この映画は、愉快な上にイケメンが二人。理想的じゃないですか!主演のイケメン二人、どっちも大好きなので、どうしても世間一般の評価より上になってしまいます。なので、いつもながら私の感想は独断と偏見すぎて何の参考にもなりません
 まず、アメリカのCIAエージェント、ナポレオン・ソロ役のヘンリー・カヴィル。

 ゴツっ!相変わらずゴリマッチョ、いや、ゴリラというより牛?猛牛系?筋肉つけずぎて、何もかもが太い!首がほとんどないし!スーツがぴっちぴちすぎ!今にもビリっと破けそうな筋骨隆々ガタイが素敵です。「寄宿舎殺人事件」の紅顔の美少年が、こんなイカちー男に変貌するとは。適度に濃ゆい端正な顔(たまにトム・クルーズに似て見えた)、放散してる♂フェロモンもカヴィたんの魅力。パリっとした高級スーツを常に着こなしてるダンディさは、すでに熟年男の風情。カヴィたん、確か嵐の松じゅんや二宮と同い年だったはず。大人っぽすぎやしませんか。スマートで軽妙洒脱、据え膳はきちんと食う好色男っぷりは、ロジャー・ムーアの007っぽかった。もうちょっと色っぽいシーン、あってもよかったのでは。「The Tudors」のチャールズ・ブランドンの時みたいなエロさがなかったのが残念。007といえば。ダニエル・クレイグとジェームズ・ボンド役を争い、若すぎるからと敗北したカヴィたん。年齢的には、今ちょうどいいのでは?まあ、スーパーマンもやってるから、もうあかんやろうけど…
 ロシアのKGBエージェント、イリヤ・クリヤキン役のアーミー・ハマー。
  
 デカっ!相変わらずタッパがすごすぎるアーミーくん。185、6㎝はあるはずのカヴィたんが、並ぶとチビに見えるし!「J・エドガー」でも、長身なはずのレオが子どもになってたし。ヒロインのギャビーとか、もう彼の半分しかないし!とにかくヌオォ~とデカいです。スーツでビシっとキメてるカヴィたんに比べると、ちょっと野暮なタートルネックとハンチング帽で、ファッション的にはナポレオンのほうが役得でしたが、キャラ的にはイリヤのほうが面白くてチャーミングだったかも。怒ると怖いBGMが流れてきて大魔神になるお約束が笑えた。車のトランクをもぎ取ったり、オートバイを投げ飛ばしたり、その怪力もはや人間じゃないし!ギャビーとの不器用なロマンスも微笑ましかったです。

 ↑ゴゴゴゴ…っと大激怒な大魔神に変身するところが笑えた
 ゴツ濃ゆ軽キャラなカヴィたんと、デカ薄い重キャラなアーミーくん、まさに米ソみたいな正反対なデフォルメ演技が楽しいのですが、惜しむらくはせっかくのWイケメンなのに、ぜんぜんBLのかほりが漂ってなかったことガイ・リッチー監督の作品って、ほとんどが女っけのない男祭り映画なんだけど、腐女子を酔わす腐臭(笑)はしないんですよね~。もうちょっとイチャイチャ仲良くしてほしかったかも。ゴツ男とデカ男のガチンコシーンは、なかなかの迫力。「MOZU」のトーリと壮亮がコドモのケンカに思えてしまうほど。

 男だらけの男祭り映画ばかりなのに、腐女子の萌えツボが解かってないところは不満ですが、ガイ・リッチー監督の作品は総じて好きです。この映画も、荒々しいバイオレンスと遊び心あるモダンさが融合して楽しかった。編集と音楽がシャレオツ(死語)でした。この映画も悪がナチスだったのですが、最近ほんとナチスがらみの映画が多いですよね。
 ギャビー役は、エディ・レッドメインやベン・ウィショー、マティアス・スーナールツが出演してる「リリーのすべて」や、マット・デーモンの新ジェイソン・ボーンのヒロインにも抜擢された売れっ子スウェーデン女優、アリシア・ヴィキャンデル。可愛いし美人だとは思うけど、何か地味?グっと印象に残るものがないというか。悪女役のエリザベス・デビッキのほうが、ゴージャスな氷の美女でインパクトあり。悪女ボスの夫役のイタリア人俳優ルカ・カルヴァーニが色っぽい男前!作戦の指揮官になる英国諜報員役が、ヒュー・グラント!80年代に「モーリス」で英国美青年ブームを巻き起こし、後にハリウッドでロマコメの帝王となったヒュー爺、すっかり枯れて萎れたな~。往年のファンには切ない現在の彼ではないでしょうか。後半チョコっとしか出てこないのは、ファンにとっては物足りなさを感じるか、彼の老いを痛感せずにすんでホっとするか。たぶんそのどっちも…あと、リッチー監督の友人の某有名人(元サッカー選手)がチョコっとカメオ出演してます。ぜんぜん気づかなかった!後で教えられて、え!と思った私です。
 それはそうと。かつてドイツが東西に別れていたことを、職場の若い子(ゆとり)が知らなかった事実に衝撃!ちなみにその子は、ドリカムがかつて3人組だったことも知らなかった。
 
 同じガイ・リッチー監督の「シャーロック・ホームズ」は大ヒットしてシリーズ化もされたのに。わし的にはアイアンマンとM字ハゲコンビより、こっちの若くてイキがいいコンビのほうが好きなんだけどな~。コケちゃったみたいなので、続編はないんだろうな~。残念。

耽美な校則違反!“一生女は愛さない”

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 師走の英国男優映画祭②
 「アナザー・カントリー」
 祖国を裏切りソ連に亡命中のイギリス人スパイ、ガイ・ベネットが米国から来た女性ジャーナリストの取材を受ける。老いたベネットは彼女に、イギリスの名門寄宿舎で過ごした日々について語り始めるが…
 いま大人気のイギリス男優ですが、80年代にも彼らは一大旋風を巻き起こしました。その火付け役となった映画が、この「アナザー・カントリー」と「モーリス」ではないでしょうか。第一次英国男優ブームの時、映画が好きになり始めたばかりのオコチャマだった私は、ケヴィン・コスナーとかトム・ハンクスに幼心をときめかせていて、目の肥えたお姉さまたちが騒いでいたイギリスの美青年たちには、あまり関心を向けていませんでした。彼らの魅力である耽美とか退廃は、当時の私には高尚すぎたのかもしれません。といっても、年老いた今も私の目は痩せてるままですがそれにしても80年代と今の人気英国男優は、まったく毛色が違いますよね~。ほとんどが舞台出身者なので演技が巧く知的、という共通点はありますが、今の人気英国俳優は耽美とか退廃とかいった、どこか近づきがたい特異さがなく、見た目も雰囲気も親しみやすい。強いて言えば、美男とイケメンの違い?そんな一世を風靡した英国美青年映画の金字塔を、久々に再観。初めて観た時には感じなかった面白さや魅力を再発見できました。

 イギリス上流階級の子弟たちが暮らす名門校の男子寮…腐女子にとっては、まさに夢の(妄想の?)聖なるBL楽園。醜いもの汚いものなど決して立ち入ることが許されない、女人禁制の美しきシークレットガーデンなのです。わしも死んだら天国じゃなくて、そこへ行きたいものですそんな美しく閉ざされたBLワールドで繰り広げられる、美青年たちの愛憎や友情(ハァハァ、やばい~鎮静剤ください)…彼らが織りなす蒼い苦悩、禁断の想いに腐心は切なくときめくのですが、あらためてこの伝説のBL映画を観ると、こんなん親兄弟、友だちとは絶対一緒に観れんわ~と背徳感、罪悪感にドキドキしながらコッソリ楽しむ、という隠微さがあまり感じられませんでした。おそらく、いろんなBL映画や小説を読み過ぎて腐りきってしまってるせいでしょう。過激で刺激的なBLに狎れてしまってる腐女子が観たら、むしろ清々しく恬淡な映画なのではないでしょうか。男同士のの性的なシーンはほとんどなく、BLじたいにはドラマティックな展開もない。もうひとつの腐女子のバイブル映画「モーリス」のほうが、画的にも内容的にもBL濃度が濃ゆいです。

 BLそのものよりも、1930年代におけるイギリス名門男子校内のライフスタイルとか因習、権力闘争のほうに重きをなしている映画です。当時、同性愛は罪なので大っぴらにはできないけど、わりと公然の秘密というか暗黙の了解な感じもあったのが意外でした。若い男子を狭い世界に閉じ込めて、禁欲を強いるほうが不健全で不自然ですもんね。リンリー警部シリーズの「寄宿舎殺人事件」で、ヘイ子も似たような感想もらしてましたが…男しかいないし、女よりキレイな男もいるし、男でもいいや、にもなるわな。BLのみならず、イギリスの名門校独特のルールや不文律、同じ生徒でもカースト制度みたいに身分差、格差が厳然とあって、それを若者たちが規律正しく冷徹かつ優雅に守っている、という平凡な庶民からすると別の惑星みたいな美しい異文化も、腐女子を惹きつけてやまみません。
 いじめや対立、傲慢さや選民意識も俗悪さがなく、あくまで冷ややかに優雅なところが、さすがイギリス。ストレートな物言いや行動はせず、いやみやイヤガラセもオブラートに包んで遠まわしな表現、手段をとるのも、教養や知的水準が高くないとできない高度さ。言動や考え方の早熟さなども、やはりアメリカや日本の学園ドラマのチャラチャラとは違います。まさに貴族と成金の違いというか。
 主人公のガイとハーコートの恋よりも、上級生に絶対服従な下級生の献身的な態度のほうに、私のBLセンサーは反応しました。ガイとハーコート、もうちょっとスキャンダラスに燃え上ってほしかったな~。ほとんど純愛でしたし。モノホンの腐女子は、やはりガイとハーコートよりも、ガイとトミーの友情のほうに萌えるのでは。クールなふりして、常にガイにことを心配したり助けたりするトミー。肉体的には結ばれないけど、あれも立派なBLですよね~。 
 メインキャラを好演した3人の俳優が、個性的で魅力的、そして当たり前だが、わ、若い!現在の彼らと比較するのも、また一興でしょう(ちょっと切なくもあるが)。まず、主人公ガイ役のルパート・エヴェレット。

 80年代の耽美で退廃的な英国美青年の代表格だったエヴェレット氏。オコチャマだった私の目には、彼はまるで不気味な宇宙人でした。まあ、トム・ハンクスやケヴィン・コスナーがタイプだった人間には、そうもなりますよね(笑)。年月を経て腐りきってしまった目で見ると、当時のエヴェレット氏の魅力、というか、個性の強烈さを高く評価できるように。でもやっぱ、今見ても宇宙人ですがたまに要潤に似て見えたけど。キャナメをものすご~く暗くエレガントにした感じ?奔放で驕慢、気位とプライドの高さはチョモランマだけど、傷つきやすくて甘えん坊な可愛さもあるガイを、チャーミングに演じてます。反抗的なところも、軽やかに茶目っ気があって素敵。タキシードとか正装が似合う。これは英国男優には絶対必要条件ですよね。「ヒステリア」で久々に彼を見ましたが、いい感じにチョイワル風な熟年紳士化してて、若い頃より好きかも。
 ガイの親友トミー役は、コリン・ファース。

 わ、若い!(当時23、4歳)けど、基本的には今とそんなに変わってない?スラ~っとほっそりしてるところが、恰幅のよい現在との大きな違いでしょうか。優等生の共産主義者で、男子寮内での権力争いには無関心、ガイにも素っ気ないけど、実は誰よりも情勢に敏感でガイのことも大切にしてるトミーを、クールかつ優しく演じています。ガイと一緒の時ふいに見せる、謎めいた悲しげな表情が可愛かった。若い頃から、すごく気難しそうだけど堂々としてて頼もしそうなファース氏。ぶっきら棒だけど過保護なお兄ちゃんキャラなトミーに、私もガイみたいに甘えたい~頼りたい~。でも、容易に他人に心を開かない彼に愛されるのは、至難の業っぽい。そういうところも素敵なファース氏です。エヴェレット氏との並んで歩くシーンとか、二人とも長身でスタイルがいいので、ほんと絵になるコンビでした。

 80年代の英国美青年の中では、地味な存在だったファース氏。でも私はそんな彼がいちばん好きでした。80年代組の中では、ファース氏が21世紀に入って出世頭となりましたね。若かりし日の「ひと月の夏」とかも、また観たいな~。
 ハーコート役のケイリー・エルウェスの瑞々しい紅顔の美少年ぶりにも瞠目させられます。ほんと、きれいで可愛い。ガイがすれ違いざまにスっとハーコートに恋文を渡すシーンと、ガイとハーコートが夜、小舟の上で寄り添うシーンがロマンチック!アナカン後、いろんな映画で美男ぶりを遺憾なく発揮したケイリーも、あの人は今になっちゃってますよね。現在も俳優してるのかな。今の彼、見たいような、見るのが怖いよう。
 元々は舞台だったアナカン。初演でエヴェレット氏が、後にコリン・ファース、ダニエル・デイ・ルイスもガイ役を、トミー役はケネス・ブラナが演じたんだとか。舞台版も観たいな~。それにしてもガイたち、学生なのにほとんど勉強してる様子なし。あくせくセカセカした受験勉強とか、そんな俗悪なこととは縁がない生まれついての貴公子たちの、優雅な怠惰さにも憧れます。スポーツも、サッカーなんて庶民のすること!イギリスの上流社会はやっぱクリケットなんです!

 かつて映画界を席巻した80年代英国美青年軍団の中では、ハリウッドでまさかのラブコメ帝王となったヒュー・グラント、オスカーを3度も受賞し世界最強の名優となったダニエル・デイ・ルイスが突出しましたが、今てっぺんに立ってるのは老朽化したヒュー爺でも、ほとんど仕事しないDDLでもなく、間違いなくファース氏でしょう。ゴキゲンな大ヒット作「キングスマン」の続編に、彼が再登場しますやうに!

イケメン悪魔の影武者

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 師走の英国男優映画祭③
 「デビルズ・ダブル ある影武者の物語」
 湾岸戦争真っただ中のイラク。元軍人のラティフは、独裁者サダム・フセインの長男ウダイの命令で彼の影武者となる。狂気的なウダイから逃れられず、ラティフは地獄のような日々を送るが…
 いま大人気のイギリス男優。某映画雑誌で行われた人気投票では、大方の予想に反し、ベネディクト・カンバーバッチを抑えてトム・ヒドルストンが1位に輝きました。バッチ、トムヒ、もちろん素敵です。でも…誰がいちばん好きかと問われたら…トム・ハーディ?ジェームズ・マカヴォイ?ヒュー・ダンシー?マイケル・ファスベンダー?うう~。迷いと目移りと熟考を重ねた結果、やはり今はドミニク・クーパーかもしれない!という結論に達しました~。カッコいい、可愛い、若造でもおっさんでもないちょうどいい年頃、高い演技力、ワイルドで不良っぽいけどスマートで品があり、肉体美とラブシーンにおける大胆さエロさ、♂フェロモンの濃さは英国男優随一!ということで、僅差ながらもドミ公が暫定MY英国男No.1の栄冠に数あるドミ公の作品の中で、最も彼のファンが満足満腹になれるベスト作品は、やはり何といってもこの「デビルズ・ダブル」でしょう。

 サダム・フセインの長男ウダイと、彼の影武者になる軍人ラティフの二役を演じてるドミ公。ほぼ出ずっぱりで、どこを切ってもドミ公金太郎アメ映画。見た目は瓜二つ、でも性格は真逆な二人の男を、過激かつ繊細に巧妙に演じ分けていて、ほんと目がクギヅケになります。ウダイとラティフが同じ画面にいるシーンが多く、しかもベタベタしたり殴り合ったり密着して絡むシーンがほとんど。合成っぽさが全然ないのが驚異でした。どーやって撮影したんだろ?

 この映画のドミ公がね~。ほんとにカッコいい、可愛いんですよ~まず、スタイルが超いいんです。向井理もびっくりな小顔。そして、何着ても似合っててオサレ!小粋なブランドスーツ、軍服、アラブの民族衣装、リゾート風、ビキニパンツetc.どれもファッション雑誌から抜け出してきたかのよう。パーフェクトな着こなし。ハリウッドのセレブスターだと単なる悪趣味、コスプレになってしまうけど、ドミ公だとすべてが洗練されたハイセンスに。

 そして、ドミ公といえばのエロさ!この映画でも、これでもか!とばかりに脱ぎまくってます。ケツなんかフツーに出してますし。もう前張りなんかめんどくさくてしてなかったのでは。艶のある浅黒い肌と、腹筋もほどよく割れてる引き締まった肉体美。ただ脱ぐだけじゃなく、ラブシーンもエロい!

 それでセックスしたってことに?!な、不自然でサラっとしすぎなラブシーンと違い、この映画でのドミ公は動きといい体位といい、ほんとにヤってるとしか思えないリアルさ。あーいうシーンって、ほんとどーやって演じてるのか不思議。ウダイがパパのフセインに病院でお仕置きされるシーンや、ラティフがプールでピチピチビキニパンツはいてるシーンとかで、どんだけデカいの?!詰め物してる?!と、目を疑ってしまうドミ公の立派過ぎるイチモツに圧倒されます。さすが、かつて付き合ってた某有名ハリウッド女優をメロメロにしただけのことはあるわ。

 エロいだけでなく、ドミ公の演技力にも感嘆驚嘆。ウダイとラティフ、どっちかだけでもしんどいキャラなので、さぞかし大変だっただろうな~。無理やり影武者に仕立て上げられて、精神的肉体的に地獄を味わうラティフと、彼を寵愛と虐待の紙一重な扱いをするウダイ。ドMとドS、どっちもイケてるドミ公です。ウダイのドミ公、まさにやりたい放題なキ○ガイ腐れ外道なんですが、超ハイテンションでハッチャケまくってるイカレっぷり、怖いけど愛嬌もあるんですよね~。前歯むき出しの笑顔が、ウルトラキュートキャハハキャハハ♪なノリでハジけてトンじゃってるのが、何か笑えるし。甲高い声は、まるでジャパネット高田の社長。刃物とか銃もって暴れ狂ってる姿は、岡田あーみんの漫画に出てくるキャラみたい。ラティフに執着し、愛してる!だから絶対離さない!と束縛するウダイは、かなりヤンデレなBLで萌えます。ドミ公がドミ公とBL!というシチュエーションが、異様かつ妖しい。下劣で凶暴だけど下品に見えず、颯爽とした物腰、優雅な雰囲気は、まさに王子さまなドミ公です。

 これ、100%実話じゃないんだろうけど、当時のイラクは映画と似たような状況だったんでしょうね。フセイン一族の贅沢三昧な王侯生活がゴージャスかつ禍々しい。権力と金にあかせて暴虐のかぎりを尽くすウダイ、やることなすこと悪魔の所業なんですよ。自分にもっと似せるために、ラティフに整形させたり。チ○コの大きさまで揃えようと言い出すのが、戦慄で笑えた。影武者じゃなくて、ペット、いや、おもちゃ扱い。頭同様に下半身も狂ってて、市民の少女をナンパ、宮殿に拉致してクスリ漬けにし、死んだらゴミのように野原に死体遺棄とか。市民の結婚式に乱入(このシーンでの、ウダイ&ラティフのお揃いジャージが、超カッコよかった!あれ欲しい!)、花嫁を拉致して強姦したり。ノンストップな蛮行。もう誰にとっても疫病神なウダイ。彼に憎まれても愛されても破滅、みたいな。

 関わる人みんなに災厄をもたらすウダイですが、市民が平和で幸せそうにしてる中、あ、やっぱ出てきた~!的に、突然Mr.ビーンみたいに(ドミ公、Mr.ビーンにちょっと似てるし)ウダイがフラ~とヘラヘラしながら現れるお約束パターンが、まるでコントみたいで黒い笑いを誘います。悲惨な最期は、まさに因果応報です。あんな独裁者親子に支配されてたイラクの人たち、ほんと塗炭の苦しみだったんだろうな~。フセイン一族が滅んでも、イラクに平和が訪れてない現状が悲しいですね。とにもかくにも、日本の若い男優には絶対できないドミ公の激演、ファンならずとも一見の価値ありです。バイオレンスシーンがエグいので、苦手な人にはおすすめできませんが…

 ↑ドミ公ファッションショーの中でも、このジャージ?がとりわけオサレだった
 ウダイの愛人役、フランス女優のリュディヴィーヌ・サニエもエロい!アラブ女性役はちょっと強引でしたが、彼女もドミ公に負けじと痴女フェロモン出しまくってます。彼女にしては珍しく、あの巨乳をポロンしてなかったのが物足りなかった。時おり挿入される実際の湾岸戦争の映像が、当時を懐かしく思い出させます。

 ドミ公好きすぎて夢に出て来そうな最近名女優マギー・スミス主演の“The Lady in the Van”、ドリュー・バリモア主演の“Miss You Already”、降板したヘンリー・カヴィルに代わっての主役“Stratton”など、新作も続々♪

僕は親友に恋をする

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 今朝、わし史上最大級にショックな出来事が… 
 雨上がりの朝、遅刻する~!と焦って駅から職場まで走ってたら、ぎゃ!?ツルっと足が滑って、気が付くと前のめりに地面に倒れてた…強打した顔右側と右足の痛みよりも、転んだことのショックでしばらく冷たい地面に倒れたままの私は、あたかも行き倒れの変死体…大丈夫?!と心配そうに近寄ってくる親切な人たちに、ひたすら恐縮しながら羞恥と気まずさで逃げるようにその場を立ち去ったのですが…今もショックをひきずってます。私、長く生きてますが子どもの頃から転んだことなどほとんどなく、打ったり折ったりしたこともないんです。我が身を守ることに関しては、とっても用心深い人間だと自負したので、よもやのアクシデントが何かの悪い転機になってしまうのでは、とビクビクしてます。
 忙しい年末、イライラしたりセカセカしがちになりますが、皆さま何卒ご用心くださいませ…
 心が落ち着いてくると、今度は打ち身の痛みが…こんなの怪我のうちに入らん!と、周囲はみんな冷たいですあったかいお風呂も、今夜は身に染みることでしょう。ボケ~っとせずに、気を引き締めたいと思います…

 師走の英国男優映画祭④
 「情愛と友情」
 中産階級出身のチャールズは、入学したオックスフォード大学で貴族のセバスチャンと出会い、親密になる。セバスチャンの家族が住むブライズヘッドに招かれたチャールズは、セバスチャンの妹ジュリアと恋に落ちるが…
 ノンケの親友に恋してしまうゲイ。あろうことか、親友は自分の妹と愛し合うようになって、ガーン!!!というのが、物語の大ざっぱな要約。どんなに愛しても、絶対に結ばれることがないと分かってる恋って、切なく虚しい、けど、どうせダメだからと最初っから諦められる恋なら、まだ救いがある。でも…好きなノンケが彼女も作らずいつも自分と一緒にいてくれて、どんなワガママも優しくきいてくれて、何の見返りも求めず献身的に支えてくれて味方でいてくれて、そのうえ酔った勢いとはいえキス!もさせてくれた男に、もしかしたらイケる?友だち以上になれるかも?と期待し、希望を抱いて気長にチャンスをうかがってたら、女に、それもよりにもよって自分の妹と彼が恋に落ちるのを目の当たりにするなんて!まさに、トンビに油揚げをさらわれた的な。そりゃないぜ~!もう誰も信じん!酒!酒じゃ酒!酒買ってこいー!!にもなりますよね~…

 ノンケの優しさに勘違いしたゲイが悪いのか。ゲイの恋を無意識のうちに煽った優しいノンケが悪いのか。絶望のあまりどんどんコワレてゆき、自滅の道まっしぐらなセバスチャンが愚かで哀れ。それにしても。チャールズの優しさは、ほんと罪ですよ。あれは誰だって勘違い、期待しますよ。人間、優しすぎるのも考えものです。チャールズの優しさこそ、セバスチャンにとっては酒よりも危険な毒でした。セバスチャンにとっては悲劇でしたが、あんな風に心が蕩けてダメになってしまうほど、私も誰かに優しくされてみたいものです。

 誰が見てもラブラブカップルな、チャールズとセバスチャンの仲良しぶり。男女の恋人同士でも、あそこまで一心同体な付き合いするのは稀ですよ。ほんと二人っきりの時は楽しそうで安らいでて、二人のため~世界はあるの~♪な甘~いムード。他人が入り込む余地なしなイチャイチャ緊密さは、ペッパー警部が見たらそろそろ君たち帰りなさい、と叱られるレベル。ブライズヘッドの噴水で、全裸で泳いでるシーンとかもそうでしたが…セバスチャンがゲイと知ってて、あーいう無防備なこと平気でするチャールズって、怖い男だな~と思った。セバスチャンの想いに、どこかでブレーキをかけることもできたでしょうに、そうはせずズルズルと曖昧な心地よい関係を続け、男としての愛はジュリアに向けながらもセバスチャンは失いたくないチャールズ、ズルい男!誰にでも優しく、常に受け身なチャールズみたいな男が、返って悪人よりも人を傷つけ悲しませるんですよね~。チャールズもセバスチャンのことを愛してたけど、ノンケなので肉体的には結ばれない。セバスチャンの代わりに、男としての愛はジュリアで満たす、みたいな関係とまでは言えないにしても、ほのかにそんな感じもしたのが腐的には面白かったです。

 チャールズが本当に愛していたのは、手に入れたいと願ったのは、セバスチャンとジュリアではなくブライズヘッドだったのでしょうか。セバスチャンに初めてブライズヘッドに連れて来られたチャールズが、その壮麗な館に圧倒され魅了されてる様子は、ほとんど恋の陶酔だったし。セバスチャンの家族の相克などどーでもよさそうで、ブライズヘッドに来ると幸せそうなチャールズ。そうなるのも解かるほど、ブライズヘッドが本当に美しんですよ!あんなお屋敷で大勢の召使たちにかしずかれて、優雅な貴族生活してみたい~。ごはんのたびに正装に着替えなきゃいけないのは、ちょっとしんどいけど。管理とか、大変なんだろうな~。ゆかしく高雅だけど、重々しく冷厳な空気が漂ってるところが、アメリカや韓国のドラマに出てくるゴージャスな成金豪邸とは違います。この映画の影の、いや、真の主役はブレイズヘッドなのかもしれません。なので、ジェイン・オースティン風な邦題が???“Brideshead Revisited”(ブライズヘッドふたたび)というオリジナルタイトルを、もうちょっと工夫してほしかったかも。
 出演者も、適材適所的に好演しています。セバスチャン役は、007最新作「スペクター」でも好演してたベン・ウィショー。

 羽生結弦かよ!いつもテディベアもってるのが笑えた。これまで見た中で、いちばんゲイゲイしい演技でした。さすがにベンがやると、リアルすぎます。かなりクネクネナヨナヨしてるので、そーいうのが苦手な人にはキモいかもしれません。でも、ガラス細工のデリケート演技は、冴えまくってます。気が強いけど甘えん坊で心が脆く、チャールズじゃなくても守ってあげたくなる可愛さ、痛々しさ。ベンのエレガントかつスタイリッシュな貴族ファッションも目に楽しい。最後はどこの修行僧!?みたいな風貌になるのも見所。後半になると、パタっと出て来なくなります。
 貴族一家の中に入り込んで、はからずも一家崩壊させる優しい疫病神チャールズ役は、「イミテーション・ゲーム」で暗号解読チームの一員を演じてたマシュー・グード。

 イミテーションゲームの時より、イケメンに見えました。優しそうで知的、でも優男って感じではなく、男らしいところが素敵。長身で恰幅がよく、スーツやタキシードがよく似合うところは、さすが英国男優。
 ジュリア役は、「キャプテン・アメリカ」シリーズのヘイリー・アトウェル。美人ですが男らしいというか逞しすぎて、貴族の令嬢に見えなかった。一家を支配する宗教き○がいな侯爵夫人役は、名女優のエマ・トンプソン。すっかり貫禄たっぷりなおばさまになりましたね~。末妹役の女の子、どっかで見たことあるな~と思ったら、フェリシティ・ジョーンズでした。イタリアでのんきに隠遁生活してる侯爵役は、ハリポタ校長の俳優マイケル・ガンボン。彼の愛人役は、かつて妖艶な美女だったグレタ・スカッキ。おばさん、いや、おばあさんになったな~。でも美人なのは不変でした。
 ブライズヘッドがあるイギリス郊外だけでなく、オックスフォード、ヴェニス、モロッコといったロケ地も美しく撮られていて、旅心を誘われました。
 ちなみに、この映画版に先立って、TVドラマ化もされているようです。「華麗なる貴族」という邦題で、チャールズ役はジェレミー・アイアンズ!こっちも観たい!

 ↑マシュー&ベン、軽いキスどまりなラブシーンが残念ベンは007だけでなく、「白鯨との闘い」「リリーのすべて」も来春日本公開!

タコの触手に妖しく搦め捕られて…

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 師走の英国男優映画祭⑤
 「スペクター」
 待望の007最新作を、やっとこさ観ることができました~
 歴代のジェームズ・ボンドが、銃口に向かって銃を構えるお馴染みのオープニング(ガンバレル・シークエンス、というのだとか)って、ダニエル・クレイグ版では初めて見たような?ダニエル・クレイグがボンド役に就任してからは、従来の007のイメージを一新打破、シリアスで硬派なボンド像に私もすっかり魅せられたのですが、この最新作は今までのダニエル・クレイグ版007ファンの多くが戸惑い、驚く内容だったのではないでしょうか。何だかノリが軽くてド派手になってたような気がしたのは、私だけではないはず。過去の007へのオマージュ、回帰も感じられるシーンも多々あったり。あの笑ったら損みたいに無表情、いつも苦虫つぶしたような顔してるダニエル・クレイグasボンドが、ちょっとオチャメにキャラ変してるんですよ。Qやマネーペニーとのやりとりとか、爆走中のボンドカーを操作してるシーンとか、かなりコミカル。ああいうクスっと笑えるテイストって、今までのダニエル・クレイグのボンドにはなかったですよね。前作「スカイフォール」みたいな悲壮感がなく、何となく余裕で楽しそうだった。まあ、M女史をめぐって男たちのマザコン的愛憎愛怨ドロドロ渦巻いていたスカイフォールが、そもそも毛色が違い過ぎた特異な007だったのでしょう。最新作での軽やかさ、楽しさこそ、本来の007なのかも。私はスカイフォールのダークでヘヴィな世界観が好きなので、ワイン頼んだつもりがサワーが、みたいな物足りなさがなきにしもあらず、でしたが。

 この007最新作も、2時間半ぐらいある長さなのですが、そんなに苦痛を感じないほど次々よくもなあ、な急展開やアクションシーンのつるべうち、大がかりな大爆破シーンやパニックシーンには、いつもながら時間を忘れて引き込まれました。金かけてるよな~。劇場版MOZUとか、やっぱチャチいですよ。冒頭のブラジルでのカーニバルシーンとか、あれCGじゃなくてエキストラなの?!あれだけでも邦画には無理ですよね~。

 今までと違って軽やかとはいえ、リアルで迫力ある肉弾ガチンコファイトは、ダニエル・クレイグならでは。ほんと強そうですよね~。スパイというより戦士な魅力。そしてダニエル・クレイグといえば、トム・フォードのスーツ!これまた惚れ惚れするほどキマっててダニエル・クレイグって、「Jの悲劇」とか「レイヤー・ケーキ」とか007以外の映画でもファッションセンス抜群ですよね~。おしゃれなんか全然興味なさそうなのに、おしゃれ気取ってるスターなんか足元にも及ばないハイセンス。

 軽めの内容と同じく、ちょっと物足りなかったのは、ダニエルさん今回はまったくといっていいほど脱いでなかったこと。ダニエル・クレイグといえば、鍛え抜かれた肉体美だったはずなのに。ボンドガールとのラブシーンも、かなりの手抜き感が。もう年も年だし、アクションもラブシーンもしんどいのは解かるけど…いちだんと梅干みたいになってた顔は、ダニエル・クレイグ007卒業の噂に信憑性を与えます。

 メキシコシティ、ロンドン、ローマ、オーストリアのスキーリゾート、北アフリカの砂漠など、ボンドが飛び回る世界各地の景色が旅心をくすぐります。ロケ地の中ではやはり、007といえばのロンドンに最も強い憧れを覚えます。ボンドとボートでテムズ川クルーズしてみたい~。スカイフォールでも散々な目に遭ってたけど、今回もとんでもない惨事に襲われてたロンドン。テロが頻発してる昨今、映画だから!と笑えなかった…
 ボンドの仲間、新M、Q、マネーペニーの出番と活躍が目立ってたのも、今回の007の特徴でしょうか。

 特にQちゃん、大活躍でしたね。普段はMI6本部に引きこもってるイメージのオタクなQちゃんが、ボンドのためにアルプスまで遠征!無茶ばかりするボンド兄貴にブツブツ文句を言いつつ、彼のことが大好きだから放っておけないツンデレQちゃんは、おそらく腐には人気のキャラ。お金持ちの大学生みたいなQちゃんファッションも好き。あのセーターほしい!ベン・ウィショーくんの、ゲイっぽさをほんのり出してるところが、Qちゃんを独特で可愛いキャラにしてます。
 今回の悪役は、2度のオスカーに輝く名優クリストフ・ヴァルツ。悪役もどんどん大物になってきてる007ですね。悪役が得意なヴァルツおぢさんですが、「イングロリアス・バスターズ」同様、凶悪だけど何かオチャメで憎めないんですよね。ボンドガールは、モニカ・ベルッチとレア・セドゥ。ボンドより年上の熟女!ということでも話題になったモニカ姐さん。相変わらずの艶やかさ色っぽさですが、びっくりするほどのチョイ役です。レアちゃん、若いのにふてぶてしそうなフテクサレ顔が可愛い。マッツやハビさんなどこれまでの悪役や、亡きM女史も思いがけず登場するなど、さりげないサプライズも嬉しかったです。
 サム・スミスが歌う主題歌が流れるオープンニングのタイトルクレジットが、おしゃれでムーディ。タコが裸のダニエル・クレイグに絡むところが、妖しく美しくて好きです。

 007卒業か、続行か。明確な答えは避けてるダニさん。続けてほしいけど、そろそろ新ボンドも楽しみ。誰がいいですかね~?候補者として名前が上がってるトム・ハーディやヘンリー・カヴィルも素敵ですが、個人的には「フレミング」で007原作者をチャーミングに好演したドミニク・クーパーをキボンヌ(死語)ダニさんのボンド以外の役も、そろそろ見たいですね

 Qちゃんことベン・ウィショー、来春「リリーのすべて」「白鯨との闘い」が日本公開で、ますます人気上昇の予感TVドラマ“London Spy”では、またまたゲイの役!もはや名人芸ならぬ名人ゲイなベンを今後も応援♪

サイレーン⑧⑨ いっしょに捜査一課、いきたいネ

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 松坂桃李主演の「サイレーン」第8話と最終話を観ただよ…

☆死体確認も杜撰すぎ!
 焼死体は橘カラのものと警察は断定。あんな異様な状況で、よく調べもしないで!
☆やっぱ捜査一課は無理だね…
 無事だった夕貴は、ひょっとしたら?!と疑い、夕貴ママに頼んで夕貴の髪の毛を入手し、科捜研に鑑定を頼む偲ですが。髪の毛より指紋のほうが手っ取り早いし確実なのでは?

☆ショボい格闘
 タイマン勝負の偲VSカラですが。何かね~…殺し合いの死闘なのに、迫力ないんですよ~。いや、桃李くんも菜々緒も頑張ってたとは思うんですが、ちょっと前に「スペクター」観たばっかだったせいか、あまりにも差がありすぎて。菜々緒より桃李くんはケンカ弱そうだし、菜々緒の走り方はOLのジョギングだし。

☆神業!天才整形外科医キャナメ
 カラに支配され、命じられるがままに彼女の顔を変えまくるロリコン変態整形外科医。ただ顔を変えるだけじゃなくて、身長まで?!もう整形なんてレベルじゃないですよ。魔法の域です。
☆火サスかよ!
 絶体絶命の偲。そこへ駆けつるける船越A一郎やチビデカ。2時間ドラマすぎるタイミングが笑えた。

 ↑トーリくんの変装(に、ほとんどなってなかったが)が可愛くて好きでした
☆めでたしめでたし
 何事もなかったように、職場復帰してる偲&夕貴。晴れて公認カップルにもなれて、幸せいっぱい。夕貴も偲も捜査一課に行けなかったのが、当然&安堵だからって、あの人が行けたのもどうかと思いますが。それにしても…うう~ん!?希代の殺人鬼が身内にいて、警察の仕事って続けられるの?! 
★総括
 滑り出しは期待できたのですが、どんどんアホらしい話になっていって、トホホ。カラの正体にも事件の結末にもガッカリ。原作が漫画だけあって、すごく漫画なドラマでした。大人向けではありません。
 主役のカップルも、お花畑すぎて。二人も含めて彼らの仲間たちも無能すぎて、こんな警察いやだー!と、ある意味カラより怖かった。でも、松坂桃李くん&木村文乃ちゃんは、すごくお似合いの可愛らしいカップルでした。文乃ちゃんは、でも今回は力量不足が顕著になってしまい、課題も残ったドラマとなりました。
 美味しいところを独占してしまった菜々緒が、結局いちばん得をしたドラマになりました。カラよりも「ファーストクラス」のレミ絵のほうが、菜々緒なかなか演技うまいじゃん!と思ったけど。非人間的なサイボーグ美は、今後もイロモノ的に活用できそう。目立つためなら何でもやりそうな菜々緒のことですから、いつかはニューハーフ役や妖怪役も嬉々として引き受けそうで楽しみ。
 
 最優秀賞 菜々緒
 優秀賞 松坂桃李
 悪くなかったで賞 光石研 要潤 藤吉久美子
 ???賞 木村文乃 北山宏光 山口紗弥加 大杉連
 いかがなもので賞 船越英一郎 ジャニーズの巡査 偲を手伝ってたギャル二人


 今年は映画にドラマに馬車馬のように働いてたトーリくん。お疲れさま!来年も、いい仕事を期待してまっせ~

遺産争族⑧⑨ 強く明るく欲深く!

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 向井理主演の「遺産争族」第8話と最終話を観ました♪

☆もうヒロインは無理?
 居酒屋を営んでる育生の友人の妹役、どっかで見たことある子だな~と思ったら、あ!「とめはね!」の朝倉あきちゃんじゃん?!何か久々に見た感じ。すごい端役なので、とめはねが好きだった私としては、ちょっとショック…
☆黒いムコ
 とうとう正体をあらわした?育生。伊東四郎に、遺産いくらぐらいあるのかと訊いてる時のムカイリーの顔、冷ややかで邪悪でドキドキしました

☆直葬
 爺が死んだら、葬式なんかせず病院から直で火葬場に!と提案する育生。とっても現代的で合理的な考え方で、私は大いに賛同。うちも老父母が死んだら、そうしたいです
☆赤ちゃんほしい
 楓に子づくりをせがまれる育生。ムカイリーと実際に子づくりした嫁が、ほんと羨ましいですね
☆かまってちゃん爺
 遺産を盾に、さんざん家族を翻弄した爺。寂しかったのは解かるけど、もし自分の祖父があんなことしたら、腹立つと思うわ~。
☆想い出にかわるまで
 爺の部屋から出火。火事と伊東四朗、といえば、あの名作ドラマを思い出した人、結構いたのでは?
☆バーニングマネー!
 燃える2億円!あな、もったいなや~!あんなの目の当たりにしたら、私ならショック死するわ!

☆天国コント
 火事で死んだ?爺と育生が、天国に。向井理におんぶしてもらって、歌いながらお金をばらまいてる伊東四郎は、まさに往年のコントみたいで笑えた。天国の門番役は、小松政夫に特別出演してほしかったかも。

 ↑ムカイリー得意の『はぁ~?!』が好き
☆いちばん強欲だったのは
 離散しようとする一家に、おまえらふざけんな!と育生のラストブチギレ。どんなドラマでも、相手が納得いかないこと言うと決まって向井理が言う『はぁ~?!』が、私すごく好きなんですよ。あの人を見下し全否定するニュアンスが、Mな私には萌え~。育生に罵倒、侮蔑されても、もう狼狽えたりしない強欲一家。今の世の中、お金よりも手に入れにくいもの=家族の愛とか絆、を欲しがってた育生こそ、もっとも欲張りだったと指摘する岸部一徳。お金、確かに大事だし欲しい。でも、それよりももっと大事なものに気づかず蔑ろにするのは、本当に愚かで悲しいことだと、ちょっとしんみりしてしまいました。

☆大団円
 育生も本音をさらけ出し、やっと本当の家族になれた河村家。雨降って地固まるラスト、かと思いきや…争いの火種アゲインの予感、で終わり。
★総括
 面白かったです。浅ましい話を、コメディにしてたのがよかったです。ほんとは、犬神家の一族みたいな内容のほうが好みですが
 出演者もみんな好演。向井理はほんとにカッコいい。冷笑とか人をバカにした表情、侮蔑に満ちた目つきなど、たまにブラック化するところは、結局ほんとは善い人役には惜しい魅力が。いつか本格的に性悪な役を演じてほしい。あと、もう好青年を卒業して大人の俳優らしい役、演技も期待。

 最優秀賞 向井理
 優秀賞 岸部一徳
 悪くなかったで賞 榮倉奈々 伊東四郎 余貴美子 室井滋 板谷由夏 岸本加世子 渡辺いっけい 光石研 鈴木浩介 朝倉あき 女弁護士 バーのママ
 ???賞 該当者なし
 いかがなものかで賞 該当者なし

 ムカイリーの次回作は、来春からスタートのNHK朝ドラ。うう~ん…無難路線ですね~…緒形拳が名演した「復讐するは我にあり」とか、意外とムカイリーに合うと思うのだけど…高村薫の「冷血」の一家皆殺し犯人役とか、ファンがギョっとするような、でも予想に反してハマってるかも?!な役とかにも果敢に挑戦してほしいな~ 

愛の欠陥住宅

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 「マネー・ピット」
 ニューヨークで恋人のアンナと同棲中の弁護士ウォルターは、突然アパート退去を余儀なくされる。格安で手に入れた郊外の邸宅に、二人は嬉々として引っ越すが…
 「ビッグ」や「スプラッシュ」など、80年代に幼い私をときめかせたトム・ハンクス主演作。何度も同じこと言って恐縮ですが、80年代のトムは神カッコよさ神かわいさ!現在のハンクス氏は、すっかりハリウッドの重鎮、貫禄も恰幅もある偉いオヂサンになってしまってるけど、若かりし頃のトムは別人のようにスマートなイケメン。この映画でも、若いエネルギーあふれる、でもナイーブさに胸キュンなコメディアンぶりで、往年のトム・ハンクスファンにはたまらない一本です。

 可愛いけど、母性本能くすぐる系の可愛さではなく、かなり男らしいところもトム・ハンクスの魅力。ぐいぐいヒロインをリードし、俺に任せろ!と愛の巣改築に奔走・奮闘する頼もしい姿は、まさに理想の夫。ヒロインとのスウィートなイチャイチャシーンも、トム・ハンクスみたいな恋人にあんな風に甘えたり甘えられたりしたい~と羨ましくなったり。ちょっと嫉妬深いところも、あの程度だったら素敵な恋愛のスパイスです。若い頃のトム・ハンクスに、元カレと寝たんだろ?どうなんだよ?と、ちょっとしつこく攻められてみたい。可愛いすぎるシーンはいっぱいあるのですが、いちばんキュンときたのはやっぱアンナの浮気告白にキレるシーン。告白を聞いてる時の寝ぼけ顔が、超可愛かった!可愛いといっても、僕カワイイデショ?な気色悪い男ぶりっこ系ではなく、大真面目で神経質、ちょっと悲しそうなところが、トム・ハンクス独特の可愛さです。たまに顔が、ちょっと妻夫木聡に似て見てた。

 とんでもない欠陥住宅に、ひどい目に遭いまくるトム・ハンクスが可哀想で可愛い!アホでマヌケなシーン満載で笑えます。絨毯に沈んで動けなくなるシーンと、ションベン小僧にションベンひっかけられるシーンが特にアホ可愛かった。トム・ハンクスの、キレた時の怒鳴り声も好きです。大激怒してるんだけど、すごい滑稽で笑えるんです。気分が落ち込んだ時は、トムを怒らせてみたいと思わせる独特さ、可愛さ。あと、階段が崩落してショックのあまり笑いだすトム・ハンクスの笑い声が、すごい変で笑えます。

 トム・ハンクスと降りかかる災難との死闘は、さながらアクション映画。もちろんスタントも使ってたんだろうけど、激しく柔軟に動き回る丈夫さ元気さも、今のハンクス氏にはない魅力。それにしても…あんな欠陥住宅、ありえない~!壊れたり崩れたり漏れたり爆発したりetc.手を変え品を変えウォルターとアンナに襲いかかってくる欠陥は、まるでアトラクションみたいで楽しかったけど、フツーならあんな家には一日たりとも暮らせませんよ。命がいくつあっても足りんわ。ウォルター&アンナ、よく死なずに暮らせたな~。ていうか、出ていこうと全然しなかったのが驚異でした。あの前向きさとノーテンキさ、バイタリティはまさにアメリカ人です。
 
 うますぎる話、安すぎるものには何か裏がある、すぐに飛びついてはいけない。まず疑って慎重にならねばと、あらためて思いました。ウォルターってば弁護士のくせに、迂闊すぎ!日本でも今、欠陥住宅が社会問題となってるので、笑いごとではないテーマではありました。
 ヒロインのシェリー・ロングも、ファニーフェイスでチャーミングな好演。脇役も、みんな調子がよくてノーテンキで、いかにもアメリカン。ウォルターの顧客の金持ちのガキとか、大工軍団がいい味だしてました。ラストに判明する、ウォルターに欠陥屋敷を売りつける老女(名女優のモーリン・ステイプルトン)の正体にニヤリ。よくあんな家で暮らせてたな~と不思議だったので、なるほどと納得。ウォルターとアンナの髪型や服装、携帯やネットもない環境、ダイヤル電話とかのアイテムに、80年代ノスタルジー。この映画のプロデューサーは、トム・ハンクスとのコンビ作も多いスティーヴン・スピルバーグ監督。二人の最新作「スパイ・オブ・ブリッジ」も楽しみ。

 ↑80年代のトム・ハンクスは、私の洋画初恋男。カッコカワイかったな~惜しい人を亡くしましたね…って、今もご健在だっちゅーの

母なる国イギリス

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 イギリスのTVドラマ「スモールアイランド」前後編を観ました~。
 終戦直後のロンドン。夫が戦地から戻らず、精神を病んだ義父とともに下宿を営みながら留守を守るクイーニーは、黒人のマイケルと恋に落ちる。一方、下宿人であるギルバートは、ジャマイカから妻のホーテンスを呼び寄せる。マイケルはホーテンスの初恋の男だったが…
 今をときめくベネディクト・カンバーバッチ出演、ということで、バッチファンのmy motherと一緒に観たですが、バッチ主演!というのはJAROに通告ものな誇大広告です。バッチさんは重要な役ですが、脇役で出番もそんなに多くありません。でも、ドラマ自体は想定外の感動作でした。my motherなんか泣きながら観てました。冷血人間の私は一粒の涙も出ませんでしたがいいドラマ観たな~という満足感は得ました。
 ジャマイカで生まれ育ったホーテンスが夢見ていたように、私にとってもイギリスは憧れの国。でも…文化的で優雅で洗練されている美しい国イギリスは、厳然たる階級社会とシビアな人種差別が横行している恐ろしい国でもある、というのが現実。このドラマで描かれていた、当時の人種差別・偏見には戦慄せずにはいられませんでした。アメリカの黒人差別偏見も壮絶だけど、イギリスも非道すぎる。黒人を人間扱いしてないんですよ。何であんなに卑劣で残酷なことができるんだろう、と疑問に思ったり憤ったりするほうが、彼らにとっては理解しがたい誤ちなんですよね~。黒人が自分たちより劣っているという考え方は、信号が青になったら横断歩道を渡ることと同じぐらいの常識、みたいな。そこが怖くて虚しい。いろんな映画の中での、陽気なアメリカ人や上品なイギリス人に魅せられつつ、黒人を虐げ蔑む彼らの野蛮さ醜さに恐怖もする私です。

 劇中でギルバートが舐める辛酸には胸が痛み、怒りを感じずにはいられませんでした。とにかく、黒人であるがゆえに理不尽で非情な目に遭いまくるギルバート。これでもか!と冷遇やイヤガラセ、暴力を受けるのですが、勤め先の郵便局で白人の同僚たちから受ける仕打ちとか、ほんと下劣で陰湿。犬だって、猫にはもっと優しいですよ。部屋に戻れば、世間知らずで気位が高くてKYで料理が下手でエッチもさせてくれない女房が待ってるし、心身ともにストレスだらけのギルバートが可哀想すぎ。私だったら、絶望のあまりテムズ川に身投げしてるかも…そうはならず、悔しさや怒りをバネにして前向きに明るく、そして他人への思いやりも忘れず生きるギルバートの姿に、日ごろ些細なことで凹みがちな私は大いに勇気づけられました。自分のことで精一杯な時も、優しさを失ってはいけない。無情で過酷な人生の中にあっても、誰かを恨んだり憎んだりせず、強く優しく生きるギルバートとクイーニー。思いがけない形で報われたり救われたりする彼らに、神さまってちゃんと見てくれてるんだな~と心が温まりました。
 キーパーソンであるマイケルが、不思議な存在として印象的。夫の留守中、マイケルと恋に落ち彼の子を身ごもるクイーニー。彼女の家の下宿人になったギルバートの元に身を寄せるホーテンスは、ジャマイカでマイケルに片想いしていた幼なじみだった…なんて、ありえないメロドラマチックな偶然・運命が、ちょっと韓流ドラマっぽかった。当時のイギリスとジャマイカの関係も興味深かったです。ギルバートの台詞『イギリスは母で、ジャマイカは子。子は母のことを慕ってるのに、母は子のことを知らない』が胸に残りました。
 このドラマ、キャストが秀逸でした。実質の主人公ギルバート役のデヴィッド・オイェロウォ(名前、言いにくい!書きにくい!)が特に素晴らしかった!

 キング牧師役を熱演した「グローリー 明日への行進」など、最近躍進目覚ましい彼、いや~いい役者ですね!すごい好きになりました!どんなに困難で挫けそうでも~最後に愛は勝つ~♪なギルバートの、たくましく明るく茶目っ気たっぷりなキャラが最高にチャーミングだったということも要因ですが、オイェ(名前が難しいので、略す)の見た目や雰囲気も男らしくて愛嬌があって、いい男なんですよ~。私の黒人俳優ベストはテレンス・ハワードだったのですが、このドラマ観てオイェがナンバーワンに踊り出たかも。すっぽんぽんになるシーンで、すごい肉体美も披露。

 ベネディクト・カンバーバッチは、クイーニーの夫役。わけあって失踪し、ひょっこり戻ってきて波風を立てる困ったちゃんな男を、バッチがデリケートに演じてます。善人なんだけど、どこか破綻してる危うさ、悲哀はバッチならでは。ホーテンス役は、007のミス・マネーペニー役でおなじみのナオミ・ハリス。お高くとまった自己チューKY娘役でイラっとする、けど何かズレてて笑える。ホーテンスとギルバートの噛み合わないやりとりは、かなりコミカルで楽しかったです。

 ↑ジャック・オコンネルくん、バッチさん、オイェの3ショット。誰とでも仲がよさそうなバッチさん、いい人なんだろうな~

アイルランドの夏⑥ 潜入!名門校学生寮 ーダブリン

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 朝から大雨。サロンで窓の向こうの雨模様を見ながら朝食をとってると、他の宿泊客もにぎやかに席につき始めました。ほとんどがアメリカ人の熟年夫婦で、フレンドリーに話しかけてくれます。昨日行ったイニシュモア島や、彼らが行く予定のモハーの断崖について、軽く情報交換などし合いました。アイルランドには、どこへ行ってもアメリカ人観光客がすごく多いと感じました。アイルランドからの移民が多いアメリカ。多くのアメリカ人にとって、アイルランドは心のふるさとなんですね。
 宿の人たちに別れを告げ、高速バスでダブリンへと戻ります。片道バス代は€12(学生料金)で、鉄道のほぼ3分の1!9時15分にゴールウェイのコーチステーションを出発、昼前の11時45分にはダブリンに到着しました。
 この日から最終日までのダブリンでの宿泊は、トリニティカレッジの学生寮。夏休みの間、観光客に開放しているのです。ヨーロッパの名門大学の学生寮に滞在なんて、貴重な体験になりそう。ちょうどお昼のトリニティカレッジは、観光客でにぎわっています。エリザベス1世によって創設されたという歴史ある大学。作家のオスカー・ワイルドも卒業生です。建物や銅像など、古い歴史を感じさせてくれます。正門を入って左側の建物の前で、結婚式の撮影してました。教会か何かあって、ここで結婚式できるのかな?

 やはり左側の建物にあるアコモデーションオフィスに入って、チェックインします。学生さんたちが取り仕切っていて、みんな美男美女でビックリしました。私のチェックインは、美人のお姉さんが。大学の地図(字がちっちゃくて、年寄り泣かせ)と、寮に入るためのカードキーを受け取ります。
 私の滞在する部屋がある寮は、キャンパスの奥のほうにあって、かなり歩きます。カードキーを使って中に入ります。寮内はシーンと静まり返ってて、無人の空気。私の部屋は3階。エレベーターはなく、階段で。よっこらしょとスーツケースを抱えて階段を上がろうとすると、階段を若い男性がおりてきました。その小柄でメガネかけた髪の薄い男性は、優しく私に話しかけてきます。かなり訛りのある英語。ブラジルからの留学生らしい彼は、私の荷物をもって部屋へと案内してくれました。めっちゃ親切!
 部屋は、思ってたより広くてベッドも大きく、簡素で清潔でTVなどはなく勉強机があるところが、学生寮らしい室内。

 窓からは、美しい緑と静かなキャンパスが見渡せます。寝心地のよさそうなベッドに転がりちょっと休憩した後、再びダブリンの街へと繰り出します。
 雨もすっかり上がり、爽やかな晴天。ダブリン中心地は観光客でいっぱい。この日は特に目標を定めず、気ままに街ブラ。人気の雑貨店アヴォカ本店に入ってみます。支店よりも、やはり品揃えが豊富。可愛い服や小物、変わった食材などを売ってて、また時間が経つのを忘れて見回ってしまいます。
 ブラブラ歩いて、今度は国立美術館へ。ここにはピカソ、モネ、モリゾなどの絵画があり、カラヴァッジオの“キリストの逮捕”が特に有名で人気なんだとか。フェルメールの“手紙を書く婦人と召使”も印象的でした。美術館にある雰囲気の良いカフェで休憩。カフェラテとチョコオレンジケーキ、美味しゅうございました。

 ふたたびブラブラ散歩。リフィ川沿いを歩いて行くと、北岸に停泊してるジーニー・ジョンストン号にたどり着きました。大飢饉時代、多くの移民をアメリカへ運んだという帆船です。船の近くには、不気味な大飢饉のモニュメントが設置されてます。リアルすぎて怖い!

 昼下がりには、有名なギネスストアハウスへ行こうと、のんびりオコンネルストリートへ向かってたら、え?!何?!何ごと!?いつの間にか、オコンネルストリートは人!人!人でごった返し。お祭りか何か?!と思ったら、デモだった。

 よく分からんが、たぶん公害問題に関係するもの?デモのせいで、交通はストップ。ギネスストアハウスへ行くためのルアスも動かなくなってるし!どーしよ~。オコンネルストリートのルアス停留場で、交通整備の黒人のお兄さんが、3つ先の停留場からなら乗れると教えてくれました。しょーがねーな~と、そろそろ歩き疲れてきた足に鞭うって、トボトボ3つ先の駅へ。途中、スコールのような大雨が降ってきて、ひえー!やっとのことで到着した停留場には、大行列!やっと乗れても、ルアスはまったく動く気配なし。時間はどんどん過ぎてゆく。ギネスストアハウスを諦めようとしたら、ルアスがいきなり発進。
 James'sという停留場で降り、徒歩5、6分ほどでギネスストアハウスに到着。

 アイルランドといえば、やはり最も有名なものはギネスビールでしょうか。広大なビール醸造所の敷地内に、7階建てのビルがあります。そこで、ギネスビールの歴史や製造の過程などを紹介、展示してるのです。人気観光スポットなので、チケット売り場の前はたくさんの人が。中はさながらビール万博といった趣。ビールが好きな人には、とても楽しいのではないでしょうか。ギネスストアアウスを訪れた有名人の写真が展示されてるコーナーもあります。エリザベス女王やオバマ大統領、トム・クルーズetc.って、え!?意外な人が!それは、韓国のスターであるチョン・ウソン!女王や大統領、ハリウッドスターと肩を並べてるなんて、ウソンすごいわ~。見学をし終えると、ビールの試飲ができます。私はあまりビール好きではないのですが、ギネスビールはわりと飲みやすいので好きです。

 ビール万博よりも、私が夢中になってしまったのは、ギネスグッズ。すごくカッコよくてオサレな服や小物がいっぱいあって、アヴォカ以上に時間の経過を忘れて物色してしまいました。爆買したい!けど、予算は限られてるので、自分用のTシャツとか、ダミアンやピーターへのトランクス、ライターなどお買い上げ。
 ギネスストアハウスを出ると、もう夕方の5時過ぎ。でも、まだ外は明るい。有名なパブ、ブレインズヘッドに行ってみたのですが、まだ明るいのにもう人人人!ごはんやお酒は静かなところがいい私には、どうもダブリンという街は向いてないようです。今度は、ザ・チャーチというパブに。

 その名の通り、教会を改装したパプ。パイプオルガンとかステンドグラスとか、教会の雰囲気を残した美しい内装。ここも人は多かったけど、混んでるって感じではなかったので、ギネスビールのハーフパイントと、羊肉を注文。この赤ワインで煮込んだラムが、めっちゃ美味しかった!添えられてたクリーミーなポテトも。
 お腹いっぱいになったので、しばらくプラプラ宵の散歩。テンプルバーとか、もうアナーキーな酔っ払いの巣窟と化してました。歩き疲れたので、トリニティカレッジに戻る。すっかり暗くなったキャンパスは、し~んと静まり返ってひと気もまばらで、ちょっと怖かった。寮内は、やはり私以外無人っぽい。共同シャワーも、気兼ねなく独り占めです。すごくキレイなバスルームなのですが、お湯の出が悪すぎ!疲れた体に、冷水はかなりキツい。部屋に戻ってベッドに潜り込むと、静けさの中にも遠くからダブリンの街の喧騒も微かに伝わってきます。一日を無事に楽しく終えたことに安堵しながら、眠りについたのでした。
 to be continued…
 

SUKEKIYO☆

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 メリクリ~
 皆さま、素敵なクリスマスをお過ごしのことでしょうか。私は今年も、独りぼっちのロンリークリスマスで~すでも全然、寂しいなんて思わないんですよ~。クリスマスだろうがお盆だろうが、独りがいいの!気も体力も金も使う必要なく、気ままに静かに過ごす時間が好き。これって、強がりなのでしょうか?独りでももう寂しくなくなってる、孤独が幸せになってる、そんな自分は寂しい人間だよな~とは思います。
 最近では、若い人たちも独りで静かに過ごす、いわゆるクリぼっちが主流になりつつあるとか。独りがいい人にも、愛する人と一緒の人にも、素敵なクリスマス、そして年末年始になるやうI wish
 クリスマスの夜に観たくなる映画といえば、これですね。今夜の夢には、サンタじゃなくてアイツが出て来そう

 「犬神家の一族」
 財閥当主、犬神佐兵衛が不可解な遺言状を残して他界する。激しく反目し合う一族の間で、やがて陰惨な連続殺人が発生。名探偵の金田一耕助が、事件の真相を究明することになるが…
 幼い頃にTVで観て、あまりのオゾマシさに夜ひとりでトイレに行けなくなるなど、私を恐怖のドン底に叩き落とした唯一の映画。いまだに、そのトラウマを引きずっています。でも、ときどき無性に観たくなる...美しい悪夢のような魔力が、この作品には潜んでいるようです。
 横溝正史原作の金田一耕助シリーズの中で、犬神家を最も有名・人気作品にしたのは、公開当時、日本中に空前のブームを巻き起こしたという、この映画の存在ではないでしょうか。
 犬神家の巨万の遺産をめぐって起こる、骨肉相食む陰惨きわまりない連続殺人事件。
 殺人の謎と犯人を推理する楽しみ以上に、舞台設定や道具仕立て、登場人物のキャラの独創性・怪奇珍奇さが際立っているのが、この映画の面白さです。

 冷暗で重苦しく、本当に何か禍々しいものが漂っているかのような、広大な日本家屋のオドロオドロしい雰囲気。そこで発生する連続殺人に施される、トンでもない演出に恐笑!
 生首菊人形!屋根裏の窓からのぞく死人の顔!そして、そう...犬神家といえば!の、湖から突き出た二本足!いろんなところでパロディにされた、邦画史上に残る珍場面です。公開当時、子供たちの間で、それを真似た“スケキヨごっこ”が、夏休みのプールで流行ったとか。
 犬神一族の面々は、超個性的で強烈!
 何といっても最強キャラは、佐清でしょう。戦地で負った顔の傷を隠すため被っているゴムマスクの、不気味さときたら!「リング」の貞子なんて、ちっとも怖くないけど、スケキヨは怖い!あんなのと夜中に道でバッタリ遭ったら、おしっこチビって気絶するでしょう。ゴムマスクをはずす時の、あの気持ち悪い音も戦慄!ゴムマスクの下の、焼け爛れた顔もホラーです。

 そして、遺産をめぐって醜悪な人間の業をさらす、強欲鬼婆三姉妹のエゲツなさときたら!ドラマ「遺産争族」の三姉妹なんて、犬神家の三姉妹に比べりゃ可愛い乙女ですよ。演じる高峰三枝子、三条美紀、草笛光子の濃厚すぎる熱演が圧巻です。遺産分配への不満爆発で、口汚く攻撃的なヒステリー状態も、息子を殺され半狂乱になる姿も凄まじい。彼女たちの恐ろしいところは、愛憎が強すぎるゆえに強欲になってるところ。たぶん、個人的には金なんかどうでもよく、ただただ娘として愛してくれなかった父への怨念と、命より大事な息子への深い愛ゆえに阿修羅と化しているところが、ああ女ってやっぱ因業な生き物だな、と戦慄せずにはいられません。それにしても人間、いや、女って、愛憎のためにここまで浅ましくなれるのか、ここまで理性を失えるのか。三人そろって亡父の愛人を襲撃する回想シーンは、ほんと笑えるほど恐ろしい!三女優とも見事な鬼婆ぶりですが、特に高峰三枝子は鬼子母神そのものな大迫力です。

 いろんな役者が演じていますが、やはり金田一耕助役に最も適しているのは、石坂浩二でしょう。少し頼りなさそうで知的な感じが、金田一耕助のイメージにピッタリ。石坂金田一は、色白で目がクリっと輝いていて、とても可愛い!またドラマでリメイクされるとしたら、ぜひ向井理にやってほしいな~。
 陰惨ドロドロの中にも、ユーモアが要所要所で効いてるとこも、この映画の魅力。三木のり平とか大滝秀治が、絶妙なボケ演技で和ませてくれます。あと、旅館の女中役の坂口良子が超可愛い!それにしても…主要キャストの多くが、すでに鬼籍に入ってしまってるんですよね~…
 市川昆監督の、エヴァンゲリオンなど数々の映画やアニメに影響を与えた、才気に満ちた斬新な演出や映像が、いま観ても新鮮です。
 蛇足ですが。犬神家の一族は、30年ぶりに同じ市川昆監督の手によってリメイクされました。主演も同じ石坂浩二。とんでもない駄作として、典型的なリメイクの悪い例となってしまいました。どうして市川監督は、晩節を汚すようなことをしてしまったのでしょう。残念でなりません。

奇皇后①~⑩ 女狼と王様

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 「奇皇后」第1話から10話まで観ました~♪

☆また男装の麗人!
 男として生きている主人公スンニャンは、復讐の炎を胸に高麗の宮廷を牛耳る権力者ワン・ゴに仕えています。また美人の男装ものかよ!まあ、少女漫画好きにはたまらん設定ですよね。ヒロインであるスンニャン役は、私が韓国女優の中でいちばん好きなハ・ジウォン。ジウォンさんの出るドラマ、まさにハズレなしですよね~。男も顔負けな凛と剛、でもフェミニンな美しさ可愛さ、健康的なお色気も併せもっていて、いい女優ですよね~。彼女みたいな女優が日本にいないのは、ほんと残念。快傑な男装剣士っぷりもカッコいい!ほんとにケンカ強そう。あの鋭い目つきが好き。「チェオクの剣」を彷彿とさせるアクションもチェゴヤ!それにしてもジウォンさん、老けないですね~。あの名作「バリでの出来事」からもう相当月日が経ってるのに、あの頃とあんまし変わってないし。アンチエイジングの秘訣、知りたい!
☆私の韓流王
 スンニャンの運命の男、高麗王ワン・ユ役は、これまた韓国男優の中では1・2を争うほど大好きなチュ・ジンモ

 ああ~めっちゃカッコいい~雄々しく凛々しく、でも優しそうで温かそうで、そして何か可愛い、ガッチリムッチリした肉体美、というジンモの魅力はいつも私の萌えツボ突きまくりです。

 ハ・ジウォンとはお似合いなカップル。今までのジウォンさん、相手役の男優がほとんど年下だったので、なんか姉弟にしか見えない違和感を否めなかったでのすが、ジンモとは年齢的にも見た目的にも釣り合ってる感じ。

☆イケメン皇帝
 元の皇太子タファン役のチ・チャンウクは、きれいで可愛らしい顔、スラっとした長身の超イケメンなんですが、タイプじゃないのであまり萌えません。私は断然、ジンモ派ですわ。チャラくてヘタレすぎるタファンのキャラ、可愛いけどイラっともする。
 後にタファンの皇后となるヨンチョル丞相の娘タナシルリも、美人で可愛い。怒ったら鬼女だけど、基本はノーテンキで天真爛漫な憎めないキャラです。

 ↑ドラマでは激しくぶつかり合ってるタファン、タナシルリ、ヨンチョル丞相、タンギセですが、撮影は和気藹々みたいで微笑ましい
☆韓流脇役オールスターズ!
 このドラマ、脇役が韓ドラファンにはおなじみのメンバー総出演な豪華さが。まず、ワン・ゴ役は、私が観る韓ドラにはほぼ出てる売れっ子おじさま、イ・ジェヨン。そして、私が最も好きな脇役といえばのイ・ムンシクさんも登場!ハ・ジウォンとは、チェオクの剣以来の共演?チェオクといえば、ワン・ユの護衛官役のクォン・オジュンも!チーム茶母、再結成ですか?!クォン・オジュンも男前ですよね~。若い頃の古谷一行を、ゴツく精悍にした感じの風貌がチョアチョア。

 さらにさらに。立身出世のために人々を陥れ裏切りまくるヨム・ジョンスは、「善徳女王」のミシルの狡賢い弟!ズルさに凶悪さが加わって、パワーアップしてます。そして、元を支配するヨンチョル丞相の長男タンギセは、ミシルのバカ息子じゃん!アホなピエロだった前回と違い、今回は凶暴で悪辣な役で、なかなかの役者っぷり。ワン・ゴの手下チョチムは、バリ出来のハ・ジウォンのバカ兄貴?
 宮廷の侍従トクマンは、「イルジメ」のビョンシクじゃん!イジルメの親父役だったムンシクおじさんと、嬉しい再共演です。お初の顔の中では、ヨンチョル丞相の次男タプジャヘが、クールな美男子。
 
 ↑あのドラマのあの人が、今度はこんな役で!というのも、韓ドラファンの楽しみのひとつですよね♪
☆霜花店アゲイン!?
 武闘派ペガン将軍の甥、美男策士タルタル。チョ・インソンそっくり?!弟?!ジンモと並ぶと、どうしてもサンファジョムを思い出してしまいます。
☆男には到底見えんが…
 凛々しいスンニャンだけど、どう見ても美女ですよ。あれで男として生きてこられたなんて、ありえない!みんな彼女を男と信じこんでて、男相手にドキドキする俺って!とか、着替えや入浴シーンでバレそうになる~!な、男装ラブコメのお約束にやっぱ萌えちゃうんですよね男のスンニャンに惚れちゃダメっすよ~!と心配する家来たちに、アタフタするワン・ユが笑えた。珈琲王子のコン・ユ、成均館のユチョンにも負けないジンモの可愛さです。

 ↑ドラマの中では敵同士のスンニャンVSヨンチョル父子ですが、普段は仲良しさん
☆ドM将軍
 ヨンチョルの長男、タンギセは凶暴で危険な男。そんな彼も、スンニャンに惚れてしまう。いち早く彼女が女であることを見破り、強引に迫るタンギセですが、当然激しく拒まれる。冷たい拒絶も罵倒も、タンギセの執着を強めるだけ。ドSな男が恋にはドMって、いいですよね~。タンギセが、何か気になって仕方がないキャラ化。

 ↑タルタル&タンギセ。ドラマでは不穏な動きをしてる二人が、こんなほのぼのショット 
☆賤の女
 『雑用係の分際で!』と、タナシルリにビンタされるスンニャン。出たー!バリ出来でもファンジニでもシークレットガーデンでも、身分の高い意地悪女たちから罵られ辱められるハ・ジウォン。キっと睨み返す眼光の強さ、面構えの不敵さ。ハ・ジウォンはこーでなきゃね!
☆適度なラブコメ
 血で血を洗うシリアスで過酷な状況の中で、たまにラブコメになるところが息抜きになります。テファンだけは99%ラブコメで、返ってしんどくなるけど…

★総括
 これ、面白すぎる!めっちゃハマってしまいますわ。BS NHKで放送中なのですが、続きが待てなくてDVDレンタルしてます。休みの日は、もう一歩も外に出ずに引きこもり鑑賞してます。宮廷陰謀劇、メロドラマ、チャンバラ活劇、ラブコメがいい塩梅に配合されてる時代劇です。日本の大河ドラマも、こんな風に作ればいいのに。
 ハ・ジウォンの出演作ハズレなしっぷりは驚嘆ものです。チュ・ジンモも期待以上にカッコいい!名脇役陣も豪華。脇役キャラの中では、タンギセが特に好きかも…タンギセ、悪人だけど何かせつないわ~。

 ↑男らしいけど、すごく可愛くもあるジンモがチョアチョア「ハッピーエンド」とか「武士 MUSA」とか、ジンモの旧作がまた観たくなってきた

 ↑ハ・ジウォン、新作映画の相手役は、な、何とチョン・ジョンミョン!おいおい~。ジウォン姐さんよぉ~。今度はミョン太ですかい。さらには台湾のイケメン、チェン・ボーリンまで!こーなったらジウォンさん、イケメン百人斬りだね

ハンニバル2⑥~⑬ 男体盛り

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 「ハンニバル」シーズン2の第6話から最終話まで観ただよ…

☆戦慄と旋律
 ハープシコートというオルガンみたいな楽器を弾いているレクター博士。料理に音楽に格闘に猟奇殺人と、何でもできちゃうオールマイティな博士ですね。楽器弾いてる博士、姿勢がすごくよくて素敵。
☆生け花死体
 仮屋崎さんもビツクリ!
☆レクター博士が姦淫!
 アラーナと褥を共にする博士。ええ~!?レクター博士が、女とセックスだなんて。ショックというか、すごい違和感。博士、性的なことには興味ないと思ってたのに。おばさんなアラーナじゃなくて、ラブシーンの相手がイケメンのウィルだったら、ついに♪という感じで納得&ドキドキだったのにな~。

☆真冬のアユ釣り
 釣りが趣味のウィル。釣りって、相当の平常心、忍耐強さが必要な趣味ですよね。ご一緒してるジャックが、珍しくご機嫌。ニカっと笑うと、普段は鬼瓦な彼が天使のように可愛く見えた。白すぎる歯が、まぶしい!
☆馬のお腹から
 仔馬じゃなくて、人間の男が出てきた!しかも死体じゃなくて生きてる!こんなこと、ほんとに可能なの?ていうか、ヘンなもの孕まされて、馬さんが可哀想!

☆サクロモンテ風オムレツ
 レクター博士が作る料理、いつも凝ってて目には楽しいけど、あまり美味しそうじゃないんですよね~。レクター博士に、すき屋の牛丼を食べさせてあげたい。美味しいヨ!
☆記憶は時を永遠にし、忘却は心を健やかにする
 いい台詞ですね。私もたまに、記憶喪失になりたい時がある…
☆3P
 レクター博士とウィル、まさかの3P!(夢?幻?シーンですが)

 もう女、邪魔だわ~。ていうか、アラーナって必要なキャラなの?いなくても全然OKな人だが…ヒューの3Pといえば、エディ・レッドメインとの「美しすぎる母」を思い出します。
☆千手観音
 毎度のことですが…死体いじくりまわしすぎ。スタッフ、楽しんでる?!
☆食人ブタ!
 豚が、あんなに凶暴だなんて。豚に食い殺されるのもイヤだな~。

☆死ぬ死ぬ詐欺
 ジャックの妻が、まだ生きてたのにはビツクリ。末期がんで死の淵にあるはずの彼女ですが、やせ衰えてもないし誰よりも肌艶がよくて元気そうなんだけど…
☆遠くへ行きたい
 断腸の思いで愛するウィルにも手をかけ、国外へ逃亡するレクター博士。日本には来ないでね~!
★総括
 猟奇殺人が、ありえなさすぎてもはやギャグ。もしあんな事件が一件でも起きたら、いくら猟奇天国なアメリカだって大騒ぎになるはずですが、フツーの殺人事件と何ら変わらぬ対応、反応なのが変。
 もう犯罪捜査ドラマにもなってないし、何が描きたいのかよく分からない内容。腐なら、マッツ・ミケルセンとヒュー・ダンシーの奇妙に親密な関係がBLっぽくて楽しめるのですが。
 シーズン3に続くのか~。もうしんどいな~。

 そろそろヒューとは、映画で会いたいです。英国男優ブーム真っただ中なので、ヒューもここらでドカンと!時代劇とかいいと思うの!
 

2015年my cinema lifeを総括する

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 2015年も、もうすぐ終わり…個人的には、久々に海外旅行ができたりして、貴重な思い出を作れた年になりました。アイルランドへの旅もそうですが、どんどん独り上手になっていってる私。ぼっちハピネスを極めそうで、来年こそ孤独死なのでは?と軽く怯えてます
 冗談はサテオキ。皆様は今年、どんな映画をご覧になられましたでしょうか。素晴らしい映画、時間と金返せ!なウンコ映画…今年もいろんな映画を観ましたね。たくさん観たような気がしてるのですが、今年劇場に足を運んだ映画を振り返ってみると…
 
 1月 「エクソダス 神と王」
 2月 「フォックスキャッチャー」
 3月 「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」
 4月 「ワイルド・スピード SKY MISSION」 
 5月 「博士と彼女のセオリー」
    「間奏曲はパリで」
 6月 「誘拐の掟」
    「セッション」
 7月 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
    「アリスのままで」
 8月 「追憶と、踊りながら」
    「ジュラシック・ワールド」
 9月 「S 最後の警官」
    「テッド2」
10月 「ナイトクローラー」
11月 「劇場版 MOZU」
    「顔のないヒトラーたち」
    「コードネーム U.N.C.L.E」
12月 「黄金のアデーレ 名画の帰還」
    「スペクター」

 じぇじぇじぇ(死語)!た、たったの20本!去年を下回ってるし!来年こそは、劇場で100本は観たいな~と、毎年の繰り言…
 僭越ながら、お松の2015年ベスト映画、男優女優賞を発表だっちゅーの(DVDで観た年内日本公開作も含む)!

 作品賞

 1位 「セッション」

 おもしろかった!し、怖くてインパクトもあった。音楽や編集もカッコよかったし、文句ナシのmy best movie in 2015です

 2位 「追憶と、踊りながら」

 切なくて優しい余韻が、今も忘れがたいです。これを観ずにして腐女子とは名乗れぬbest BL movie in 2015です

 3位 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

 こんなに疲れる映画を観たの、初めて。どんちゃん騒ぎにもみくちゃにされ、引きずりまわされた感覚。楽しかった!

 観られなかった映画が、今年も多かったことが心残り。「ヴェルサイユの宮廷庭師」や「アクトレス 彼女たちの舞台」「チャイルド44」「ダイバージェントNEO」「日本のいちばん長い日」とか、観に行く気まんまんだったのにあと、観ても感想が書けなかった映画も多くて…以前みたいに、サクサク書けないんですよ~。言葉が出てこないんです。やっぱ脳細胞が老朽化してるせいでしょうか。ボケ防止のために、来年もブログに励まねば!

 男優賞

 1位 J・K・シモンズ 「セッション」「ターミネーター:新起動/ジェネシス」

 今年最も強烈だったのは、やはりこのおぢさん。映画を観終わった後も、しばらく彼の形相と怒号が目から耳から離れませんでした。怖い、けどカッコいい名演で、オスカー受賞も納得。名バイプレイヤーなシモンズおぢさんですが、そろそろ主演作も観たいですね。

 2位 トム・ハーディ 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」

 my best actorだった2012年のように、今年もたくさんの出演作が公開され、人気も評価も不動のものにしつつあるトムハ。「チャイルド44」を観られなかったのが、すごく残念。来年も話題作が続々日本公開予定で、さらなる躍進は確実!

 3位 ベン・ウィショー 「追憶と、踊りながら」「スペクター」

 映画好きな腐女子の間では、いまや輝ける星のような存在のベン子ちゃん。彼の繊細でリアルなBL演技は、モノホンだけが出せる悲しさと優しさにあふれていて、感銘を受けずにはいられません。待機中の日本公開予定作も、楽しみな作品ばかり!ベン子の時代が来そうな予感!

 今年も男優は豊作でした。「アメリカン・スナイパー」のブラッドリー・クーパー、「フォックスキャッチャー」「はじまりのうた」のマーク・ラファロ、「博士と彼女のセオリー」のエディ・レッドメイン、「ジュラシック・ワールド」のクリス・プラット、「イミテーション・ゲーム」のベネディクト・カンバーバッチ、「海にかかる霧」のパク・ユチョン、「キングスマン」のコリン・ファース、「ナイトクローラー」のジェイク・ギレンホール、「顔のないヒトラーたち」のアレクサンダー・フェーリング、「スペクター」のダニエル・クレイグ、そして…「ワイルド・スピード SKY MISSION」のポール・ウォーカー


 女優賞

 1位 シャーリーズ・セロン 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

 シャー子さんの女優魂には、ほんと脱帽。女戦士フュリオサは、映画史に残る漢(おとこ)なヒロインではないでしょうか。カッコよかった!トムハとのタッグも男気にあふれてましたね。 

 その他には、「サンドラの週末」のマリオン・コティアール、「イミテーション・ゲーム」「はじまりのうた」のキーラ・ナイトレイ、「アリスのままで」のジュリアン・ムーア、「博士と彼女のセオリー」のフェリシティ・ジョーンズ、「間奏曲はパリで」のイザベル・ユペール、「黄金のアデーレ 名画の帰還」のヘレン・ミレン、のチャーミングな好演が印象に残っています。

 皆さまの2015年映画総括も、よろしかったらお聞かせください♪
 今年もお世話になりました!こんな絶海の孤島、辺境の村落にある潰れかけの場末の飲み屋みたいなショボブログに遊びに来てくださり、本当にありがとうございます!2016年も皆さまと、ご一緒に楽しく充実したcinema lifeを送れたらとI truly wish!来年も、皆さまによきことあまたありますやうに!それでは、よいお年を~See you soon!

初春、初鯉

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 皆さま、明けましておめでとうございます!!
 素敵な新年、迎えられたことと存じますアクティヴにお出かけ、まったり家で引きこもり、十人十色の楽しいお正月を過ごされていることでしょうか。
 大晦日は例年通り、独り寂しくまったり紅白を観てました。視聴率は最悪だったらしいけど、面白かったです。チャラチャラ騒々しく出しゃばり感が強かった嵐と違い、控えめで優しそうなイノッチの司会は、好感度が高かったです。総合司会の黒柳徹子、ろれつが回ってないけど元気いっぱいで怖かったです。
 歌ってる郷ひろみの後ろで応援してる出演者の中に、にこやかな聖子がいたり。キムタクとXジャパンのヨシキが同じステージなんて、紅白でしかありえない。工藤静香はどう見てたのでしょうか。朝ドラのメインキャストもできて来ましたが、約一名、あの大女優だけは姿を現さず。大物ぶって?それとも、岡田准一がいるから?福山雅治、MISA、バンプ・オブ・チキンとか、NHKホールではなく中継ってのが、特別感を強調してて何様のつもり…元AKBの前田あつ子と大島ゆう子がサプライズ出演、ってAKBに興味ない私には、どうでもいい感MAXです。あんなに卒業卒業と二度と見られないような煽りをしてたわりには、あっさり簡単に共演してるな~と興ざめ。

 ショックだったのは、いちばん楽しみにしてた星野源を見逃してしまったこと!ガーン源ちゃん、最近すごく気になってる男なんですよ。可愛いですよね~。どーでもいい出演者でもガマンして見てたのに、よりによって源ちゃんをミスってしまうとは何たる不覚!
 トリはマッチと聖子。鉄子との3ショットは、まるでザ・ベストテン!懐かしさ、、そして隔世の念を抱いた人も多かったのではないでしょうか。
 元旦は、RCCのカープ特番「カープ日本一TV 鯉の大逆襲 海に山に大地に誓う!」を、萌え萌えで観ました~♪
 っと、その前に。創建ホームのCMの新バージョン、ついに解禁!メジャーリーグに行ってしまったマエケンに代わって、予想通り期待通り大瀬良大地くんがセンターに起用されました

 あいや~!大瀬良くん、ぶちカッコええのお~マエケンから直々にエースの座を継承した大瀬良くん、その覚悟と闘争心が静かにみなぎってる姿に、私のハートはストップモーション~♪心なしか、男っぽい顔になっててカッコよさ倍増!中国新聞の創建ホーム広告の大瀬良くん、いつものほんわか癒し系な彼とは別人のような、凛々しく精悍な男、いや、♂の顔!早く彼と結婚したいです。創建ホームのCMといえばの、カッコいいバージョンともうひとつ、創建体操バージョン。まだ体操バージョンは解禁になってないので、超楽しみ!大瀬良くんの創建体操、想像しただけで失禁ものな萌え~。めっちゃ似合いそう!

 CS出場を逃してしまった、あの悲劇のラストゲーム。大瀬良くんの涙に、私ももらい泣きしてしまいました…新春恒例の広島ローカルバラエティには、出る気分じゃないでのはと心配してましたが、大瀬良くんはそんなウジウジとしたネガティブ人間じゃない。ちゃんとファンのために、明るく可愛い姿を見せてくれました。しかも今回は、今村猛と共演!カピバラ3兄弟の長男と次男が、ついに!カープ女子狂喜、奇跡のツーショット!二人が仲良しなことは有名ですが、バラエティなどTV番組で絡むのはこれが初では?

 ちょっとちょっとちょっと!二人並ぶと、可愛さがハンパないわ~にこやかで穏やかな大瀬良くん、寡黙でマイペースなイマムー、性格は違うけど顔は同じカピバラ。二人のファッションも、人となりを表しているようで微笑ましかった。すぐにでも実家に連れてって両親に紹介したくなる、爽やかな好青年ファッションの大瀬良くん。イマムーは髪型も服もアクセサリーも、田舎のヤンキーみたいで笑えた。まあ、ちょっと趣味が…なファッションセンスは、プロ野球選手のお約束。すっかりプロになったんだな~と、高校時代のイマムーを思い出し感慨深いものが。
 同い年、同じ顔、そして同じ故郷の大瀬良くんとイマムー。生まれ育った長崎でのロケで、二人とも和気藹々と楽しそう。二人とも顔は童顔で可愛いけど、体はデカい!明らかに一般人ではないガタイのよさ。進行役のアナウンサーが、子どもに見えるし。

 しかも二人とも、お肌つるつる!若いって、いいな~。紅白のジャニーズ軍団は、ハイビジョンって残酷だな~と気の毒になったほど、顔のたるみ、しわ、肌荒れがひどかったけど、大瀬良くんとイマムーのピチピチ肌ときたら!特にイマムーは、まさに浅黒いゆで卵。キツいメイクやライトにさらされ、不規則で不健康な生活を送ってる芸能人と、ストイックなスポーツ選手との違いがあらわに。

 カープ特番では必ず美人の女子アナが、若鯉と共演してるのですが。カープ女子の天敵?女子アナが、今回はカピバラ兄弟とイチャイチャ!ぐぬう…お似合いなのが、これまた悔しくて。マエケンもあまやんも堂林くんも、女子アナの魔手に堕ちた。大瀬良くん&イマムーも、肉食な女子アナにパックンチョされそうで心配!
 神の企画だったのが、イマムーとカピバラの対面!

 カピバラ次男の大瀬良くん、三男のいっちーに比べると、長男のイマムーはカピバラネタには消極的でテンション低めだったけど、どうしたことか、楽しそうに積極的にカピってました。でもほんと、よく似てますね~。カピバラ、可愛いな~。それにしても。無表情で無口だったイマムーが、よく笑い、無口なのは不変ですが素っ気ないワンセンテンスではなく、頑張ってコメントも返してる!何この変貌。彼女でもできたのかな~。

 今年は、ぜひカピバラ3兄弟を本格的に売り出してほしいものです。そのためには、3人の大活躍が必須ですね。いっちーが、最近カピネタに否定的になってるのが気になりますが。

 カープ女子の聖地のひとつ、長崎バイオパーク。私もカピタンに会いたい~
 ハウステンボスでゲーム対決したり、イマムーの実家!(パパは水産会社の社長。イマムー、お坊ちゃんだったのね)訪問したり、ジャパネットたかだ(本社は長崎だったんですね。へぇトリビア!)で水産物の宣伝対決したり。マウンドとは違う、24歳の青年の飾り気のない素顔に、キュンキュンしまくってしまった。芸能人の白々しい営業スマイル、わざとらしい営業リアクションとは、やっぱ違いますね~。
 高校野球ではライバルだった二人が、今はカープの選手として仲間同士に。運命のような不思議な縁は、まるでドラマみたい。高校時代を振り返る二人の表情、まなざしに、青春っていいな~と心から思いました。

 元旦に希望と夢にあふれた二人に会えて、何だか幸先のいい気分になれました。ありがとう、大瀬良くん&イマムー!可愛いけど、ちょっと大人の男っぽくなってる二人、今年も元気に怪我なく頑張りんさいや~。カープに幸あれ!春の開幕が待ち遠しいですね

嵐を呼ぶ男!

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 イギリスのTVドラマ「嵐が丘」を観ました~。
 地主アーンショーに引き取られた孤児ヒースクリフは、アーンショーの娘キャシーと愛し合う仲に。アーンショーの死後、ヒースクリフを憎悪するキャシーの兄ヒンドリーは、ヒースクリフを召使として貶め、キャシーと彼の仲を裂こうとする。キャシーと駆け落ちの約束を交わすヒーストクリフだったが…
 あまりにも有名なエミリー・ブロンテの小説、恥ずかしながら未読。内容もおおざっぱにしか知らなかった(ガラスの仮面での劇中劇でとか)ので、こんな病んだ狂った話だったの?!と衝撃を受けてしまいました。ヒースクリフもキャシーも、イカレすぎです。でも、イカレてしまうほどの狂おしく情熱的な愛、憧れます。自分たちだけ破滅するならまだしも、周囲を巻きこんじゃあかんやろ~なんて思ってしまう時点で、私は絶対に嵐のような愛にモミクチャにされることなく、無風で無傷な人生を送るんだろうな~と、安堵と同時に失望もするのでした
 それにしても。キャシーとヒースクリフの電波カップルよりも、彼らのせいで非道い目に遭いまくった周囲の人々が哀れで。特にキャシーの夫エドガーそとその妹。当て馬どころじゃない被害ですよ。あの二人への仕打ちだけでも、キャシーとヒースクリフは地獄行きです。彼らの子どもたちも悲惨。親の因果が子まで。子どもまで巻き込んで愛憎劇だなんて、立派な虐待です。
 キャシーがただの迷惑なバカ女としか思えなかった。男をナメすぎ、バカにしすぎでしょ。ヒースクリフ愛してる!でもいろいろ不安だし~やっぱ金持ちで安全な男と!でも優しいだけの夫じゃ満たされない!やっぱヒースクリフ好き!私は結婚したけど、あんたはダメ!私だけのもの!と、キャーキャーギャーギャー大騒ぎ!あんな愚かで不実な女に、何でヒースクリフも夫も憑かれたように愛するのか執着するのか理解不能。原作でもあんななの?恋に狂うというより、思慮も分別もなく自分の思うようにならなくてプッツンするビッチなヒステリー女、みたいでした。演じてるシャーロット・ライリーという女優も、何か安藤ミキみたいな顔で、よけいキャシーが自己チューな自意識過剰女に見えた。
 このドラマを観たのは、言うまでもなくヒースクリフ役がトム・ハーディだったから。

 あいや~!トムハ、カッチョよかった~!「オリバー・ツイスト」の翌年だから、当時31、2歳?今でも十分若いけど、当然ながらさらに若い!20代といっても通じます。上流社会が舞台の時代劇なので、奇抜で珍奇なメイクも衣装もなく(晩年のヒースクリフは、コスプレ感が強かったが)、普段は隠したがってるイケメンぶりも余すことなく見せてくれているので、ファンはあらためてトムハの見目麗しさを確信、堪能できます。トムハの、ぽってり柔らかそうな唇がセクシーで特に好き!

 復讐の鬼になる前の、キャシーとラブラブだった頃のヒースクリフは、ワイルドながらも品のある風貌。トムハといえばブロンドですが、このドラマでは黒髪なのが珍しくも新鮮。セミロングの髪型も、少女漫画やハーレクインロマンスに出てくるヒーローみたいで素敵。あのインチキ作曲家、佐村河内も同じような髪型でしたが顔面偏差値の違いで、胡散臭いおっさんと野性的な貴公子に別れてしまうのです。颯爽と馬に乗るトムハもカッコいい!

 復讐の鬼時代は、こざっぱりした紳士に。晩年は、ブラックジャック?風。トムハのイケてる七変化も楽しいです。野郎くさい映画、役がほとんどのトムハなので、恋愛メインの映画、男女のからみがある役も珍しく、愛に狂うトムハが切なくて胸キュンです。自分を翻弄するキャシーを、市原悦子みたいにドアの隙間や壁に隠れてジ~っと見てるトムハ、キャシーにまとわりつくワンコなトムハ、嫉妬と屈辱に震えるトムハ、ぜんぶ可愛い!キャシーの兄にイビリ倒されるヒースクリフですが。トムハみたいな強そうな男がいじめに耐えてる姿って、何か嗜虐的な萌え~

 屈折したヒネクレ言動、不敵で挑戦的な面構え、プッツンしやすい激情、狂気の大暴れなどは、いつものトムハ。キレたらヤバい男だけど、怖くないんですよね~。可愛いんですよ。そこもいつものトムハ。狂気が陽性というか。暴れてるトムハより、フツーにしてるイザベル・ユペールのほうが100倍怖いし。ヒースクリフって、もっと陰々滅滅した病的なキャラ&雰囲気、やつれた長身痩躯な風貌、というイメージ。なので、イカレてても陰惨さや陰湿さがなく、悪ぶってもホントはいい奴な、ゴリマッチョで小柄なトムハにはあまり合ってなかったかも…悲しい悪魔ヒースクリフは、暗くて神経質そうな美男俳優のための役でしょう。

 キャシーの夫役エドガー役のアンドリュー・リンカーン、ヒンドリーの子でヒースクリフに育てられるヘアトン役のアンドリュー・ホーリーも、なかなかのイケメンでした。あと、ヒースクリフに命令されてキャシーに手紙を届ける男の子が、ジャック・オコンネル似で可愛いな~誰じゃろと思って後で調べたら、ほんまにオコンネルくんだったのでビツクリそれよりも…キャシー役のシャーロット・ライリーって、トムハの子どもを最近産んだ彼の現嫁だったのですね!

 レオナルド・ディカプリオ共演の「レヴェナント 蘇えりし者の」日本公開が待ち遠しい!初のオスカーノミネーションにも期待!

 ↑バッチとの謎のツーショット。昔、何かのドラマで共演したのかな?
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