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Channel: まつたけ秘帖
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台北でワイスピ

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 台湾映画祭⑧
 「Weekend in Taipei」
 麻薬カルテルのボス、クアンを逮捕する証拠を入手するため、麻薬捜査官のジョンは台北にやって来る。元恋人のジョーイと期せずして再会したジョンは、ジョーイがクアンの妻になっていたことを知り…
 台湾映画祭、ラストは台湾とフランスの合作。リュック・ベッソン監督の制作会社が一枚かんでるらしいアクション映画です。これまで観てきた台湾人が作った台湾映画と違う、外国人(西洋人)が見た台湾の風景、描写が興味深かったです。出てくる台湾人がみんな英語ペラペラで、ほとんど台湾語を喋らないなど、台湾人からしたら苦笑いか失笑もの?有名な観光地でのロケが目に楽しかったです。台北101は、台北を舞台にした映画やドラマでは必ず映る台北のシンボル。お!と思ったのが、クアンとジョーイが住んでる超高級マンション。有名な陶朱隠園じゃん!


 独創的すぎる外観!日本の建設会社が建てたんだとか。部屋の前まで車で行ける!ジョーイも高級車を部屋の前に乗り付けてました。実際には、ほとんど誰も住んでない幽霊マンションだとか。もったいないですね~。ジョンとジョーイが回想シーンでキスしてたのは龍山寺?銃撃戦になるマリオットホテル、メチャクチャにされて気の毒。車に突っ込まれる屋台とか、クラッシュされる一般車両とか、誰が弁償するんだろ。ド派手なカーチェイス、ドンパチ、乱闘、ゴキゲンな音楽に乗って暴走爆走する高級車など、どっかで見たことあるようなシーン、展開と内容。ほぼほぼワイルドスピードです。世界各国で大迷惑な大暴れ、正義の名のもとに破壊の限りを尽くしてるワイスピ、その台北編、あるいはスピンオフ、オマージュともパクリともとれる映画でした。ワイスピとカブるのは、キャスティングもです。主人公のジョン役は、「ワイルド・スピード EURO MISSION」で悪役だったルーク・エヴァンズ、クアン役はワイスピファミリーの一人、ハン役でおなじみのサン・カンですし。これってかなり意図的な起用?

 善と悪が入れ替わってたのが、ちょっと新鮮でした。それにしても、二人とも老けたな~。アクションやファイトシーンなど、ムチャぶり感、老体にムチ打ってる感が否めなかった。イケオジな年齢と風貌に合った役をやらせてあげて。それはそうと。韓国系のハン・カンが、台湾人役ってのもちょっとどうなの。西洋人から見たら、韓国人も中国人も日本人も同じなんでしょうけど。ハン・カンの台湾語の台詞が『謝謝』だけ、しかも日本人が聞いても超下手で笑えた。

 ヒロインのジョーイ役は、懐かしの佳作「藍色夏恋」のグイ・ルンメイ。久々に見た彼女、ローティーンの男の子の母親役!チェン・ボーリンといい、ほんま隔世の念だわ~。さすがのあの瑞々しい少女ではなくなってたけど、ほっそりとした身体つきとか感受性が強そうな雰囲気とか、おばさん、熟女になった感じはありません。色気も全然なし。ギョロっとした大きな瞳がちょっと怖い。「ティファニーで朝食を」のオードリーのパロディ?風で登場、そのまま高級スポーツカーで爆走するのが笑えた。台詞はオールイングリッシュ、すごい流暢!仲野太賀似のジョーイの息子が、何かムカつくガキだった。愛する妻の連れ子に気を使ってるクアンが、すごいいい奴。いくら正体が悪人とはいえ、息子のクアンへの態度が悪すぎ。無視や反抗どころか、クアンを破滅させようと機密書類を盗んで密告とか、あれぐらいのお仕置きでは生ぬるい!機密が今どき手帳とか、別荘に簡単に侵入されるとか、黒組織にしてはユルすぎて失笑。
 台湾映画祭、これにて終了。お目汚し、多謝!これからも台湾映画とドラマ、楽しんでいきたいと存じます(^^♪
 

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